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水曜日は本に関することVolume6~「常識のない喫茶店」を読んで~

こんにちわ。
今日も貴重な時間を割いていただきありがとうございます。
今日は、読んだ本の紹介をしたいと思います。

「常識のない喫茶店」

常識のない喫茶店 裏表紙

「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」
日々降りかかるセクハラ、モラハラ、理不尽すぎるクレームの数々。。。
ただ働いているだけなのに、なぜこんな目に遭わなければならないのか!店員たちの小さな抵抗を今こそ讃えよう。
溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ。

「常識のない喫茶店」裏表紙より

「常識のない喫茶店」僕のマリ
これ実話なんですよね。
小さな喫茶店で働く著者「僕のマリ」さんのエッセイとのことですが、
読み終わった感想
「これ、本当に実話なの?」
めっちゃ分かる!

飲食店で働いている人は溜飲下がりまくると思います。
僕も長年、カフェの店長やっとりますが

めっちゃ分かる。。。

よくぞ書いてくれた!

この一言に尽きます。

溜飲下がりまくり&共感しかない一文を少し紹介しますね。

一応サービス業ではあるが、失礼な人やマナーが悪い人には普通に注意する。タピオカの空き容器やテイクアウトのカップを持ったまま入店して、去り際にゴミを置いて帰ろうとする人が残念ながら散見されるが、わたしはお会計のときにそのゴミを渡す。だいたい苦笑いされるか、つれ同士で(怖いね)みたいな反応をされるのだが、どう考えたってマナー違反はそっちだろう。どうして持ち込んだゴミを当たり前に捨ててもらえると思ったのか問いたい。悪質な人はゴミを座席下の見えないところに隠して帰るのだが、店の外まで追いかけて「忘れ物です」と差し出す。「あ、いらないんで」と言われたが、そんなことは知っているので「うちもいらないですよ」とはっきり断った。我慢ばかりしていても仕方がない。ダメなことにはノーと言える胆力が必要だ。

常識のない喫茶店

サービス業のサービスに甘んじすぎてはいないか。「店員」だけにもとめすぎてはいないだろうか。その店が好きで通い続けたいと思うのならば、お客さんだって「いい客」であろうとすべきではないのか。あくまで人間同士なのだ。わたしは、赤の他人にどう接するかでその人の本質が見えると考えている。どんな立場の人にも敬意を払えてこそ、立派なお客「様」だと思う。

常識のない喫茶店

この世は狂っている。悔しいがそれが事実だ。でも、だからなんだ。何の主張もせず、狂った奴らの言いなりになって働くのか。店員だから格下なのか。お客様だから何をしてもいいのか。若い女だからなめられても仕方ないのか。わたしは日々考え続けた。小さな喫茶店で働きながら、色んなことを自問自答した。間違っていることを間違っていると言えない弱さは、のちに自分を苦しめることとなる。どんな相手でも対等であること、嫌な気持ちに素直になること。そういう当たり前のことをやっと思い出せたから、「常識のない」人たちを出禁にし続けることができた。店にだって、お客さんを選ぶ権利はある。罵倒されても、言い返されても、私たちは黙らない。

常識のない喫茶店

著者である「僕のマリ」さんが働いている喫茶店は個人経営の小さな喫茶店です。「優しい人しか働けない」そうです。

僕が働いているカフェは個人経営ではないので、「お客様と戦うこと」は御法度です。
そんなことをしようものなら、本社に苦情のメールが入って、本社からも責められるという二重苦を味わうことになります。

直接その場で言ってくれたらいいのに。。。
という内容もわざわざメールで、匿名で苦情を入れられます。
で、その内容が結構ひどいんです。

スタッフの接客態度や商品のクオリティについて書かれるのはまだ分かります。それだけで終わらせればいいのに

「もう二度といかない」
「○○はやめさせろ」
など、誹謗中傷、罵詈雑言を無条件に浴びせられます。

これ、かなり心を痛めつけられる行為なんです。

見えない人に暴言を吐かれる
そして、本部からは真摯に受け止めて改善策を報告してください。
と言われる。

どれだけ心を痛めつけられているか。

やり場のない怒りや、守ってくれない会社へのあきらめ感
負の感情しか湧いてきません。

そんな中、とある人から薦められた「常識のない喫茶店」
その人から励まされているようで、涙が出そうになりました。

もう無関心を装うのはやめよう
分かる人は分かってくれる
見てくれている人は見てくれている
守ってもらうのを待つのではなく
守る側になろう

そんな気持ちにさせてくれた本です。

ところで昨日、返却用トレーの上にこんな紙切れが置いてありました。


見てくれている人は
見てくれている
腐らず
コツコツと
できることをしていこう

飲食店で働いている人全員に読んでもらいたいです。
共感できると思います。

「働いている人が嬉しくなるようなことをしよう」
そんな世の中になったらいいな。

心から思います。まずは自分から


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