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とある有料動画で気づいた、商売にとって大事なこと

こんにちは!
今日は、タイトル通りなんですが、とある動画を視聴して大事なことに気がついたというか、大事なことがあるんだけどどう表現して良いかわからなかったことを、説明できそうだったので書きます。
全文無料。

商品を作っている人が、思うように売れないとき、その原因はこれかもしれないという話です。

早速、本編。

1、結論

商品と、手段は別だよ、そして、あなたが作ってるつもりのその「商品」は、商品じゃなくて実は「手段」になっちゃってるかもよ!

なんのこっちゃでしょうか。
よく、お金を儲けるのはあくまで手段であり、その奥には「お金を使って何をするか」という目的が必要だよという話を聞いたことはあるでしょうか。

あなたが作る商品も同じで、モノだけ作っても、物を通して何を届けるのか、が考えられていないと、それは売れなかったりするよ。

2、説明

あなたがコーヒーショップを営んでいたとします。
だとしたら「コーヒー」が商品だと思うじゃないですか。

でも絶対に「あなたのお店のコーヒーじゃないといけない」人って、そう多くないと思うんです。
Aさんは、たまたまコーヒーを飲みたいタイミングであなたのお店の前を通りかかったかもしれないし、たまたまその日は臨時収入があったか、先月お仕事頑張ったのかもしれないけど、何かの条件が整って美味しいコーヒーを飲むために、あなたのお店の前にやって来た。この場合に得られるものはコーヒーというより「自分への労い」だったり「ホッとしたい」って気持ちだったりする。

コーヒーはそれを手に入れるための「手段」ですよね。
そしてAさんは、あなたのコーヒーショップに初めて入る。

これはAさんの個人的事情。
店に来ることになったのは、偶然。
そして、たまたまAさんが飲んだそのコーヒーが、質は悪くなくても好みでなかったら、たぶんリピートはしない。
多分拡散してもらえることもなく。

こういう感じで商売をしていると、何も悪いことはしていないのに、思うように売れないわけです。運ゲーっぽいですよね。
だからSNSとか色んなことを頑張るんだけど、それもみんな手段だよね。

質の良い「手段」をいくら作っても、継続しないんです。
あるいは頑張った分だけは継続する感じでしょうか。
自然に継続しないので、息切れするし、長く続かなくなってきます。

だから、価値のあるコーヒーを作るのはもちろんなんだけど、その前に「あなたが売っているコーヒーは誰に届けるものなのか」っていうのを決める必要があるし、むしろそれが商品の本質で。
例えば「ひとりで寂しいと感じた時に飲む、あなたを癒すコーヒー」とかね。そしたら、一人が寂しい時、みんなあなたのお店を思い出すわけです。

ブランディングとはこの「思い出す」ってことを指します。
ヴィトンが売れるのは、良いものを作っている信頼はもちろんあるけれど、その上で「人が思い出して買いに行く」からですよね。
その「思い出してもらう」がとても大事なんです。

で、じゃあ今度はそのためのコーヒーってどんなの?ってなる。
カフェインが多いってことはないだろうし、内装が原色ってこともないだろうし、隣との席の間隔が狭くてギッチギチってこともないですよね。
商品が決まれば手段も自然に見えてくる。

商品と手段が、一直線に綺麗につながる。だから売れるんです。

3、でもね

ここまでだと、ウンウン聞いたことあるそれ、大事だよねってなる人もいると思う。そう、大事な話でよく聞く話。

でもね、これを頭でわかっている人は多いけれど実際にできている人は少なくて、現実的に商品が「手段」になってしまっている人が事実として多い。
手段と目的は違うってわかっているのに、自分がやっていることは手段と目的がこんがらがっていて、さらにそれに気づけていないって人、めちゃめちゃ多い。

頭でわかっている事と、できているかどうかっていうのはまた別で、自分の商品が思うように売れていないんだったらかなりの確率でこの「商品」と「手段」がごちゃごちゃになっていると思う。

私も例えば型紙屋さんの時に「形が綺麗でスタイルが良く見えるワンピースの型紙」を売ったけれど、それは「手段」です。
もっと言えば「形が綺麗でスタイル良く見える型紙を作る店」なんだから、それを作って並べるところまでは、当たり前なんです。
それだけじゃなんの感動もない。
そもそも何を売りたかったんだっけ?
私も、何度も何度も葛藤しました。

4、そもそもね

ハンドメイド作家さんなんか特にそうなんだけど、商売をするまでのプロセスが「手段」から入っていることが多いから、売れにくいんです。

どういうことかというと、ハンドメイド作家さんって、最初は趣味から入ることが多い。幼稚園バッグを縫った事がきっかけでソーイングにはまり、子ども服を縫うようになった。
楽しく続けていくうちに、縫うことが上手になってきて、人からも少しずつ頼まれるようになって、じゃあ売ってみようかな、とかそんな経緯で作家になった人は多いかもしれない。

アクセサリーやアロマ、占いなどでも、そういう事が起こりやすいですよね。最初は自分が好きで始めたっていう場合、あなたはそもそも「何を売るのか決めていないのに」商売を始めちゃった可能性が高い。
はい、もちろん私もでした!

5、例えば

これは私の友人の話ですが、子どもの頃からビーズが好きで、いろんなものを作ってきた。大人になって子どもが生まれて、隙間時間に何かやりたくて、ビーズをまた始めたと言ってました。
(息子に作ってくれたスワロフスキービーズのアンパンマンは、彼女オリジナルの編み地?なんだけど、クオリティ高くて今もずっと大事にしています)

2人目も生まれて、仕事を本格的にするのはまだまだ先だという状況や、それでも何かできることはないかと思い、自然な流れとして、家に子どもがいてもできる仕事▶︎ビーズの作品を売る、みたいなことになった。

これは手段が先にあるってことです。

こんな人に届けたいから、それをビーズで表現しよう、じゃなくって、ビーズで何かを作る事ができるからそれを商売にしよう、というのがベースになる。

まだ、これのどこが問題なのかと思う人もいるかもしれない。
でもよく読んでみて。

ビーズで何かを作る事ができるから商売を始めた場合、どんな人に届けるのかが決まっていないから、多くの場合は「自分が可愛いと思うもの」を作るわけです。
でも自分が可愛いと思うものを、ほかの人が可愛いと思うかどうかは別だから、可愛いと思ってもらえるかもしれない「偶然性」に賭けるしかなくなる。しかもそれを「買いたい、買おう」まで持っていくのは至難の技。

商売としてリスクが高くなるイメージが伝わるでしょうか。

でもこれが例えば「子どもって結構、良いものわかるんだよね、お寿司屋さんでもイクラとか、一貫しか乗ってないお皿とか選ぶし。てことは、子どももスワロフスキービーズとかきっと、好きだよね。」が先だったらどうでしょう。
女の子向けの質の良いアクセサリーを作ったら可愛いし「欲しい!」になるかもしれない。

とかね。(スワロフスキー、DIY事業撤退したけど。)

どんな人にどんな感動を届けるのか、が先に必要だというイメージが伝わるでしょうか。よく「ニーズが大事」っていうけれどこういうことです。

6、目的がないと売れない

そうは言っても「目的」とか「誰に届けるか」なんて、ないか、考えてもわからないよって人が多いと思う。
これをよく聞かれるけど、解決方法なんてない。
わからないまま商売すれば、ただ売れないだけだし続かないだけ。
それを必死で考える先にしか答えはない。
買う側の自分だってそうですよね。生活必需品ならともかく、それ以外の物は、自分に刺さらない限り、お金出して買わないじゃないですか。
みんな同じなんだよって事。

「別に誰に買ってもらってもいいんですけど、ようは売れてくれりゃ」って商売をしているとそれは見透かされる。
「良いご縁だった」って思ってもらうには、この人から買うと気持ち良いと思ってもらうには「あなたのために作りました」が届かないと、成立しないんだよって、要はそういう事です。

めんどくさいでしょ、商売って。
でも商売は、それを上回る魅力に溢れているとも思う。

7、誰に届けたいか

私は今、公にしている商売ってなくて、裏であれこれやっているのですが、それは全部、本当に全部、先に目的を徹底しました。
まだ、どれも育っていない、種の状態なんで可能性でしかないけれど。
時代の流れを見ても、もう「手段」で商売できる時代ではなくなってるのがわかるから。
型紙は、先に目的を設定するの本当に難しい商材だったなー。
(20年の失敗から学べたことは、本当に大きかった・・発見が半端ない。)
最初の商売のくせに、難易度の高い商材だった。
でもめちゃめちゃ勉強になりました。

このnoteを書くのは、商売をする人に大きなヒントを届けるためです。
ここは、商売に関する種をたくさん蒔く場所です。

皆さんの商売が大きく育ちますように。

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ポルカてんちょ








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