なぜ”私たち”が哲学対話の会を開くのか(和奏)

このコラムは2021年の春休みに行った、早稲田哲学カフェメンバーによるコラム企画の際にFacebookに投稿したものです。こちらはメンバーの和奏によるものです。ぜひお楽しみください♪

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【なぜ、“私たち”が哲学対話の会を開くのか】
今回は、早稲田哲学カフェのはじまりや立ち位置と、なぜ早稲田大学の学生である私たちが哲学カフェを運営しているのかについて書きたいと思います。


まず、“私たち早稲田哲学カフェ”のはじまりの場 大隈塾とその中での立ち位置についてです。
早稲田哲学カフェは早稲田大学GEC設置の授業である「たくましい知性を鍛える」通称大隈塾のProject Based Larningの一環で多くの大隈塾プロジェクトの一つとして2019年初夏に発足しました。
大隈塾では、学生自らがプロジェクトを立ち上げ、仲間を集めて運営することを通した、授業の時間外での学びを推奨していており、毎年多くのプロジェクトが発足し様々な成果を残しています。
私も2019年度大隈塾を受講しており、早稲田哲学カフェプロジェクト発足のタイミングで運営に参加しました。授業自体は1年間で受講終了となりましたが、プロジェクトだけはそのまま参加し続けています。
そう聞くと授業なの?早大生限定なの??と思われがちですが、年に数回活動報告をする程度で、運営は100%学生のみで行っています。
大隈塾担当教員の先生は遥か遥か遠方で見守ってくれているのかいないのか?本当に独立してのびのび自由にやらせてもらっています🌿
そのため、会の参加はもちろん、ミーティングに参加可能なら運営への参加も、他大生でも社会人の方も大歓迎なのです!


次に、哲学カフェは日本にも多くありますが、”学生”が哲学カフェの運営をする意義についてです。それは、学生ならではの強みがあるからです。
学生はまだ20年前後しか生きておらず、ほとんどの場合は人生の大半を親や先生などの大人に守ってもらいながら狭い世界で生きてきました。だから、年上の方に比べると経験が圧倒的に足りていません。
これは弱みでもありますが、同時に強みにもなります。
聞きたい・知りたいという姿勢が自然とつくられるからです。考えや体験を対話の場で共有し、それらがテーマを通してつながり、混ざりあい、気づきを与えてくれます。このような場を作ることができるのは、学生主催の哲学カフェの強みの一つだと思います。


また、これはおまけですが、早稲田哲学カフェは対等な関係の学生が8人で運営しており、ファシリテーターを順に回しています。そのため、同じ早稲田哲学カフェ主催の会でもファシリテーターによって雰囲気も話す内容も異なり、毎回飽きのこない会になることも強みだと考えています👏🏻


最後に、“早大生”が対話をする意義についてです。
早稲田大学には学部・院合わせて約4万8000人の学生がおり、多様性の一言では表せないほど多くの人がいます。いろんな人がごちゃごちゃとしている様を「早稲田らしさ」という人も多いのではないでしょうか?
しかし、それをいろんな人がいるなと思ってるだけで終わってはないか?また、外の世界に目を向けたらもっともっと色んな価値観に出会えるのではないか?
・・・もっと深く、広く世界を知り、その中で自分はどう在りたいのかを考えたい。そんな気持ちに向き合うのが、哲学対話です。
多様と呼ばれている早稲田と 早稲田の中だけではめぐり会えない人と 哲学対話との架け橋をする。それは私たちだからこそできる事です🤝


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大隈塾という一つの授業から生まれた早稲田哲学カフェですが、この授業はあくまで始まりのきっかけにすぎません。また、学生であること、早大生であることも制約ではなく私たちにしかない可能性であり誇りであると捉えています💫(私は)。
普段私たちは「対話では参加者は所属を名乗らない」として、あまり素性をお話する機会はありませんでした。また、これからの対話でもフラットな関係性で行いたいと思います😊
しかし、この投稿がみなさんにとって、私たちが「たまたまあった哲学カフェ」だからではなく、「早稲田哲学カフェ」だから参加する・参加したいと思ってもらえるきっかけになってもらえたら幸いです☕️*°
長くなってしまいすみません!最後まで読んでいただきありがとうございました。

和奏

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