相続放棄〜生き別れた父の死〜(後編)①

2022.4.20(水)戸籍収集完了

父の死を知ったのが今年222日。相続放棄をすることを決断し、司法書士に手続きを任せたのが228日。我ながら素早い決断だと思う。

しかし、その司法書士から初めてのメール連絡があったのは丸1か月が経過した41日だった。父の戸籍を集めている最中、という経過報告だった。岡山県で生まれ、埼玉県で結婚してぼくが誕生した後に広島県に引っ越し、母と離婚して東京に出て行った。それほど頻繁に転居をしているわけではないが、それでも4つの自治体の役所から戸籍を手に入れるのはそれなりに時間がかかる作業だろう。年度末の会社の忙しさと並行して自身で手続きをしていたら、と思うと、やはり司法書士に依頼してよかった、と思う。

一般的なルールだと、相続放棄できるのは被相続人(今回は父)の死を知って3か月以内とされている。放送業界でいうところのワンクール、連ドラが新しく始まって最終回を迎えるまでだ。ドラマなら、毎週続きを待ち遠しく思って一週間が長く感じるかもしれないが、役所とのやりとりはなぜかあっという間に月日が経過する。司法書士から次にメールが来たのは420日だったが、本当にあっという間だった。

「戸籍収集が終わりました。つきましては押印必要書類をお送りするので、署名・押印して返送ください」

この時点で父の死を知って2か月。猶予はあと1か月しかない。届いた書類に署名・押印し、時間を節約するために妻に司法書士事務所に持っていってもらう。まぁ、自宅の最寄駅前にある事務所なので歩いても数分で行けるのだが。

ところが、そこから家庭裁判所に相続放棄の申述書類を送付するのに、さらに20日を要することになる。

#相続放棄 #離婚 #母子家庭

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?