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前に進める気がした

彼のデート服のアドバイスをしたり、泊まりに行く準備を手伝ってあげたり。

そんなことをしている自分が不思議だった。
世話焼きな性格なのもある。

けど、それで気付いたことがある。

彼が幸せなのが嬉しい。


本当は、自分と幸せになって欲しいし自分が幸せにしてあげたいと思っている。
それは間違いなく本音なのだけれど。

彼が彼女と幸せそうにしているのを分かっているから、その幸せの手伝いをしてあげたいと思ってしまう。

「明日は彼女の家に泊まりに行くから、お弁当無くて大丈夫だよ。」

「お金かかるでしょ、捨てられる容器買ってくるからそれで作ってあげるよ。」

まけねこ、優しいでしょ。知ってる。

彼が好きで、大好きで、幸せにしたい。

けど彼はもう違う人と幸せになっている。

あー自分、彼が幸せなことに幸せを感じている。

今日も彼が、彼女と幸せでいられますようにと思っている。

正直、喧嘩してしまえとか、思ったりもするけど。

でもこの気持ちに気付けたことが嬉しい。

彼が幸せでいてくれるのが、心の底から嬉しい。

ただもう、 恋愛には疲れてしまったからしばらくはもういいかな。

またいつか幸せになれたらいいな。

いや、

好きな人が幸せな自分は、とても幸せだ。

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