見出し画像

アサーション

正月、母の元に兄が娘と孫を連れてやってきた。その前に母は私に手伝えと言ってきたが、私は嫌だと拒否した。
だいたい、わたし自身の長女や孫は来れる状態でないのに、兄の家族を接待しなければならないなんて、理不尽すぎる。
兄たちにどう思われようが構わない。
今までの私ならば、子供がかわいそうになり、母の思う壺だったかもしれない。
今年の私は違う。自分の気持ちを大事にしたいと思ったのだ。
母が私の気持ちをほんの少しでも思い遣ることができたのなら、来たいと言った時点で断ることもできたはずだ。私の気持ちを大切にしてもらえないのに、母の言いなりになるなんて、どう考えてもバカなこと。
百歩譲って母の言う事を聞くべきだと誰もが言ったとしても、私は母の期待に応えるなんてできない。
兄たちは事情を何も知らないのだから、当然正月くらい顔を出すだろう。それならば、母がもてなせばよいのだ。
母の張りたい見栄のために私が犠牲になることはない。
母がなんと言ったか知らないが、兄一家は30分ぐらいの滞在で帰っていった。
小学生の兄の孫はお年玉を母にもらって満足してると思う。

私は私の気持ちを大切にできたことで、ほんの少し自信がついた。


この正月、実家に帰省した人も多いことでしょう。でも、実家に帰省したくない、帰省しないと決めた人も同じく多いことと思います。
親子、兄弟は仲良くして当たり前というプレッシャーに不快になる方もいらっしゃると思います。
今回の地震のように、災害の後などは、特に。

自身の身を守るのは当然と思われているのに、自分の心を守るのはわがままと言われることがあります。
身も心も大切にしましょう。いくら命があっても心を置き去りにしては、あとの人生って本当に生きづらくなります。

もし、今被災地に家族がいて、その家族と心通わぬ人がいらしたら、どうぞ、救助の方や、これから募るであろうボランティアの方々に託してください。
介護でも、身内がやるよりもプロに任せたほうが結果もいい場合の方が多いのです。
気持ちは、これもこれから開設されるだろう義援金の形で示すだけでも充分だと思います。

優しいから、辛いと感じるのです。その優しさの分、傷ついてきたのです。
どうぞ、ご自分を労ってください。