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娘たちのこと その四

今日は普段スポットライトを浴びない次女のことについて、書いていこうと思います。

よく、バカと天才は紙一重と言ったりしますが、次女に関しては、特に子供の頃はそのようであったなと思い出されます。

次女に教えるのに骨を折ったのが、家の中では靴は履かない、家の外では靴を履く、という日本独特の文化です。歩き始めると裸足のまま外に出てしまうので、慌てて靴を履かせると、そのまま家の中を土足で走り回ります。根気よく、外では靴を履く、家に入るときには脱ぐ、という文化を刷り込んだと思ったら、幼稚園では、上履きという曲者が待っていて、外では靴、お教室では上履き、帰ってきて家に上がるときには裸足。そういう文化に慣れるのに、先生もずいぶんと骨を折ってくださっていました。

一事が万事、その調子で、帰ってきたら

ただいま

というのに、私の方は

おかえり

と返すので、次女が「おかえり」と言い直すものだから、どう伝えたらいいか悩んだ末に、次女が

おかいま

という造語を作り出し、帰ってきたら「おかいま」と言ってましたっけ。

その他、幼稚園にお迎えに行って、私が

空が青いね

と言ったら、どうして空は そら っていうの?青はなんで あお っていうの?

と聞くもので、返事に困ってしまいました。

一つ一つの決まり事に疑問を抱いたことなどなかったので、そういうもの という括りで物事を捉えていたに過ぎないことを、次女との問答で学びました。

また、一番答えに困ったのが、

バカってどういう意味?

です。きっと、クラスで言われてるんだろうなと思いましたが、母親として、どう答えていいのやら、本当に悩みました。

そんな次女に一番最初にできた友達は、中国人とのハーフの子です。幼稚園で同じクラスになったのです。こちらに引っ越すまで、ベストフレンドでした。その他、小学一年生の時にはボリビア人とのハーフの子とも友達になりましたが、その子は小二でお母さんの国に帰っていきました。

また、幼稚園に上がるときにはまだ、字が読めなかったので、自分のものとわかるように名前の後ろに♡マークをつけていたら、小3まで、名前の後ろに♡をつけてましたっけ。モー娘。じゃあるまいし(笑)なんですけど、本人はいたって真面目だから、怒れない。

あと、人間というのは本能的に子供の頃は火を怖がると思うのですけれど、一歳か二歳の頃、庭で花火を家族で楽しんでいたら、長女は火を怖がり遠巻きにしていたのに、次女は火花に触ろうとします。危ないのでよけましたが、本人はキラキラしていて、きれいだと思ったようでした。

そんな次女ですが、美術には才能があったようで、うちの娘たちの中で彼女だけ、絵や彫刻などが作品展に選ばれて表彰されてました。

また、スイミングも次女だけ選手コースにコーチから推薦を受けていましたし、多趣味だった夫の趣味の一つ、登山も小学生低学年から長女とともについて回ってましたが、難易度が高くなるにつれて、長女は脱落して、私と三女とともにお留守番隊になりましたが、次女はこちらに戻ってくる前まで、父親とともに、くさり場やはしごといった道なき道をクリアしてました。

次女はもっと自信をもったらいいのに、お山の大将の長女や根拠なき自信に満ち溢れた三女の間にあって、自分の立ち位置を決めかねているようでした。だからこそ、一番人の痛みがわかる子になったと思います。看護師というのは彼女の適職であろうと思います。

長々と次女に関して書き連ねてまいりました。親バカの戯言と思ってください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。