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四十にして惑い中

「四十にして惑わず」というが、私は今、人生最大に惑っている。


これまでずっと「親の期待どおりに生きることが親孝行であり、かつ自分にあたえられた長女としての役割なんだ」と思ってきた。
「このままでいいのだろうか」という問いは、うっすらと私の心の奥底にあったが、その都度、説得されたり、踏み出す勇気がなかったりして、そのまま流されてここまできた。

今でも「自分は幸せだ。恵まれている。」と思っているし、安定した幸せな生活を送ることができているので、今までの生き方を後悔したり否定するつもりもない。

だが、仕事を辞めざるを得ない状況になったことで、「親が望む生き方をしなければならない」という長年の思い込みの呪縛からあっさりと解き放たれてしまった。

今までは「私に与えられた役割は何だろう」という受動的な考え方をしてきたが、今は「私が求めている役割は何だろう」という能動的な考え方にかわってきた。

別にどちらの考え方が正しいということはないが、私にとって大きな考え方の変化であり、人生の転機にいることは間違いない。

「私は何がしたいのか」「私は何が好きなのか」「私は何にワクワクするのか」を日々自分自身に問いかけている。

自分を自分たらしめているもの。
自分の中の源泉を見つけ出すこと。

それを探るということが、今は単純に楽しい。

もしかしたら、源泉は見つからないかもしれないし、自分が思っている場所とまったく違うところにあるのかもしれない。
見つかったとしても、その流れの先が、行き止まりになるのかもしれないし、地下にもぐってしまうかもしれない。
別の川と合流するかもしれないし、海に出るのかもしれない。

先のことはまったくわからないが、今は不安よりもわくわくの方が強い。

遅すぎるターニングポイントかもしれないが、私にとってはそれが今だったということだろう。
きっと、人生のターニングポイントは人それぞれ違う。

この先になにが待っているのかまだ全然わからないが、自分のペースで一歩一歩歩き始めるしかないと思っている。







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