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ドイツで相撲の魅力を再発見

力士の名を呼ぶ歌声や、カンカンという拍子木の音を聞くと、昔、祖父母の家で相撲中継や千秋楽を見ていたことを思い出します。

日曜の午後、夕飯前のひと時という設定だったり、学校から帰ってきて祖父母の家に寄ったあの昭和の日々。

まるでタイムトリップしたようで、ここドイツで、相撲を見ることにすっかりハマってしまったのです。

ご先祖様に感謝しながら、毎日今年5月に行われていた夏場所相撲を観戦。

相撲は自分にとって、まるで瞑想時間のようになりました。

まさか、このドイツでその光景を見るとは、聞くとも思わなかった。

レバノン生まれでドイツ育ちの、日本生まれでもない日本に血縁関係もない夫が大相撲に元々興味があり、一緒に見始めたのがきっかけ。

その1番の理由は、日本語からドイツ語へ特別解説も兼ねてだったのですが。

そして、夫が、今年の3月場所で、110年ぶりという新入幕で力士「尊富士」が優勝した異例の事態に何故か激しく感動し、その後NETFLIXの相撲ドラマ「サンクチュアリ」に熱中し、相撲観戦に再度、火がついたという。

YouTubeにAMEBAの大相撲中継を毎日アップしてくれている方がおり、ここドイツでも毎日ライブで見ることができました。

相撲を見ていると、私にとっては瞑想みたいになってきていて、心が落ち着くことからも、見ることが欠かせなくなってしまったのです。

そのうち、力士の名前も読めるようになった。名前と力士の顔も一致してきた。
技のすごさや違いも何となくわかってきた。

まさか、ドイツにいて大相撲にハマるとは、と自分でも驚く。

日本文化はユニークと、すでに外国人の目になっているのかもしれない。

長年、異国の地に住んでいるからこそ、尚更興味を持ち始めたりするのかもしれませんね。

そして、日本にいた頃には見えなかった、相撲の細かい面が色々見えてくる。

試合前の塩を投げるたり、精神を整えるこのリチュアルな儀式の時間、当時は当たり前だと思っていたことだけど、今となるとこんなに十分に時間を取るのも特別だな、と。

あとは、力士さんたちの衣装デザインもぞれぞれの特徴を表現しているブランドとなっていて、美しいなと、日本の美を再発見。

行司さんの着物の美しさ、力士さんたちの礼をする仕草、立ち会い後の勝った力士がもらう賞金封筒の厚さ、幕下と幕内で力士を紹介する歌声の違い、幕下の行司さんは足袋をはいておらず、裸足であるとか。

秋場所は国技館の枡席に夫と一緒に座って、「大の里」の取組を見ているかもしれない、と勝手に妄想するのでした。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。







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