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マルチリンガル教育 マルチプレイスで言語習得型のケース #3

類は友を呼ぶとも言いますが、ベルリンで知り合った私のお友達の中にはマルチリンガルファミリーがとても多いです。

今回は旅するように色々な場所で過ごしてきた友人とその子供たちの言語習得のケースをお伝えしたいと思います。

今年で19歳になるネモは、お父さんがドイツ人、お母さんがレバノン生まれで、2人はニューヨークで出会ったため、共通語は英語。

現在はニューヨーク州の大学で国際政治学を学んでいます。

ネモは、生まれてから小学入学する6歳ごろまではドイツ、ベルリンの幼稚園に通っていました。

その間は、お父さんとお母さんはアメリカの大学で博士号を取っていたこともあり、休暇ごとにアメリカ・ニューヨークに、お母さんの実家のレバノン(アラビア語)、または別荘のあるオーストリア(ドイツ語)にステイしていました。

そのため、英語、アラビア語、ドイツ語は幼児期から当たり前に話していました。

小学校に上がってからは、ネモはレバノンとエジプト・カイロの米系のインターナショナルスクールで過ごしたので、英語はもちろんのこと、難しいアラビア語の読み書きも習得。

夏の休暇は毎年ベルリンで過ごすことも多かったので、ドイツ語も忘れることなく今でもドイツ語会話は堪能。

ちなみに、ネモのお母さんの母国語はアラビア語、英語はネイティブレベル、ドイツ語とフランス語は理解できて会話できるレベルです。

お父さんの母国語はドイツ語ですが、英語は第2外国語、アラビア語は彼の第3外国語で流暢です。

ネモのケースは、旅行や引っ越しすることによって言語を習得したマルチリンガルと言えると思います。

うらやましい。。

読書も好きで、よく読んでいた本は英語がほとんどでした。

ネモは幼少の頃から、この人とは英語で話す、とか、ドイツ語で話すのだ、ということを自動的にスイッチすることができていたので、当たり前にマルチリンガルが身についたようです。

集まったその場にいる人々の言語レベル状況に合わせて、言語のスイッチをする感覚です。

お母さんやお父さんが頭ごなしに、「ドイツ語、英語を話しなさいー」、とかいうわけでもないので、プレッシャーやストレスがあまりないケースだといえると思います。

現在9歳になるネモの弟キースは、エジプト・カイロの米系インターナショナルスクールの幼稚園と小学校に通っていたので、英語、アラビア語が堪能。

お母さんのお仕事の都合で昨年からニューヨークへ引っ越しし、今では、ニューヨークの私立小学校に通っています。

そして、今年の夏はベルリンで2週間のドイツ語キャンプに参加して、ドイツ語をブラッシュアップしたようです。

マルチリンガル生活で言語習得迷子にならないために大切なことは、読む・聞く・話す・書く能力が強力で自分を表現することができる、母国語・ネイティブレベルと言える言語を最低一つは習得することが大切だと思います。

次回はそのほかのマルチリンガルファミリーのケースもお伝えします!




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