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「古事記」第6章「因幡の白兎(イナバノシロウサギ)」1−3

八十神達に騙されて死ぬほど痛い目にあったウサギがどうなったか?

国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️

痛すぎて失神寸前のウサギが、最後に見たものは。。。

大きな荷物でした。

荷物の方から、「何で泣いてるの?大丈夫?」と声がするのです。

ウサギは、とうとう幻覚を見ているのか?荷物がしゃべっているのか?

と思いきや、荷物の下に人がいたのです。

子供。。。です。

ウサギは、痛みで意識が飛びそうになりながら、さっきの八十神達よりも優しそうな子供に、話を聞いてもらうことにしたのです。

その子供はまさしくオオナムチ(ムッチー)。

かなり遅れをとっていたので、八十神に叱られるかもしれないと思ったのですが、話しかけた手前とりあえず、うさぎの話を聞くことにしたのです。

その話が有名な「因幡の白兎」の話。

どんな話かって言うと、隠岐の島に住んでいたこのウサギが、広い陸地にどうしても行きたくなって「ワニ」を騙したと言うのです。

海にいる「ワニ」と言うのは本当はサメのことなんだけど、この時代は口の大きなものは何でも「ワニ」と言ったらしい。

ムッチーは話が長くなると思って、荷物を地面に置きました。自分のものじゃないし、若干海水を含んでいるけど不可抗力でしょ。

それで、どうやってワニを騙したかというと。。。

ウサギはワニに向かって「この島にいるウサギと、この島の周りに住むワニ。どっちが多いか比べよう」と提案したらしい。

「うさがワニの数を数えるから、島の向こうから海岸まで順番に並んで!」と騙し、「うさはワニの数を数えるフリをしながら上をぴょんぴょん飛んでこの海岸まで渡ってきた」と言うのです。

「ふうーん、可愛い嘘じゃないか、でもそしたら、成功だよね。ワニに皮を剥がれるタイミングがない気がするよ」

「それが、最後の1匹から、この島に飛び移ろうとした時、調子に乗ったうさが、騙されてやんの!!って言っちゃったんです〜〜〜」

「あちゃーー」

自業自得などうでもいい経緯に、ムッチーは適当な相槌を返す。

「その後、ワニに皮を剥がされ、苦しんでいたら、八十神が通りかかり。。。」

「八十神!!??」急によく知っている名前に反応して、前のめりになったムッチー。

「海水を浴びて乾かせば治ると教えてもらったのですが、かえって悪化してしまったのです」

急に責任を感じたムッチーは川で塩を流し落とす事を提案する。

ガマの花を摘み、川の上流に行く。

「こんな小さなうさぎをいじめて何が面白いんだか。。。」ガマの花粉が止血の効果があるので、ウサギに塗ってあげるのでした。

ウサギが白くなったので、神力をこめると、今度はふわふわのウサギに変わる。すっかり元の姿に戻って、傷口も消え、痛みもなくなるのです。

「この御恩は一生忘れません!!」

「いいよ、僕の兄達が迷惑をかけたからね」

「お礼に予言をしましょう!」

「予言?」

「八十神はヤカミヒメを娶れません。夫にはあなたが選ばれます」

「ふーん、僕みたいな子供を選ぶなんて、変わったお姫様だね」

と言うことで、絶世の美女を巡るドロドロの展開がこの先待っていようとはつゆ知らず、八十神達のいる因幡に遅ればせながら荷物を背負って行く、ムッチーでした!!

次回をお楽しみに!!

日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。

だんだん良くなる!未来は明るい!!

皆様に湯水の如く良き事が起きます!!


香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory

「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976

参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA

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