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関わって学ぶ

協同学習の2回目の体育。
教室で、ホワイトボードをわたし、作戦会議をするところから始まった授業。

気になるなの子は、ひらがなの習得がおぼつかない。
私との週に1度の個別指導で
なんとかマスターしたけれど、パッと思い出せないこともある。

そんな彼が、記録係になって、
みんなの意見を書くという。

彼はまず、図をかいて、どうやって走るかを説明した。
ひらがなを書きたくなったら
「〇〇ってどうやって書くの?」
と聞いていた。
同じチームの子は
「こうだよ」
と空中で書く。

そのやりとりが、自然であたたかくて、感激した。
協同学習って、こうなんだって。
彼は、教室から逃げ出すことも多い。
教室にいても、大きな声を出して、注目を集めようとする。
体育のルールだって、簡単に破る。
だけど、その彼が参加している。グループの中で。

前で授業をしていると、グループで行われている会話はくみ取れない。
子どもたちが好き勝手しているようにも見えて、不安になる。
だから、ついつい、私が話してしまったり、
早々にグループ活動を切り上げたりしてしまっていた。
だけど、子どもたちは、ちゃんと、学べている。
先生が、あれこれ教えるよりもずっと。

いいやりとりを見せてもらえた。
言葉を削るってこういうことだったのか
ということも、わかった。

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