子供の宿題

学校の宿題、みなさんどのように感じていらっしゃいますか?
私はもう少し少なくても良いのではないかと思っています。
うちの娘の場合は、計算ドリル1ページ、漢字ドリル1ページ、音読3ページくらい。
これが毎日続きます。
宿題って、結局子どもにとっては「やらされているもの」なんですよね。
だから苦痛以外の何ものでもないんです。
余計勉強嫌いにさせていると感じてしまいます。。
計算は理解できているなら20問もやる必要はないのではないかと思います。
以前の私だったら「宿題はちゃんとやるべき。カンニングはしてはいけません。」という考えでしたが、この1年間で考え方がだいぶ変わり、「解き方を理解してるなら、ちょっとやって、あとは答え写しても良い」という考えになりました。子供にもそのように伝えています。

日本ではいまも「良い学校に入れば、良い会社に入れる。そして良い給料をもらえるはず」という学歴信仰が根強く残っています。

その結果として、多くの大人が子どもたちの認知能力を一生懸命に伸ばそうとがんばっています。

認知能力とは、IQ、学力、記憶力など、学力テストで測定できる能力のことです。

しかし、アメリカのヘックマン教授が行った調査によると、認知能力だけ高くても、必ずしも収入の高さには関係しないことがわかったのです。

大切なのは認知能力ではなく、非認知能力なのです。

非認知能力とは、意志力、あきらめない力、情熱、自尊心、社交性、自制心、協調性などの学力テストでは測れない能力のことを言います。

非認知能力の重要性を示す実験に、有名なマシュマロ実験があります。

653人の子どもたちを対象に行った実験で、部屋にいる子どもの目の前に、マシュマロがひとつだけのったお皿を置き、「このマシュマロを今すぐ食べてもいいよ。でももし15分間食べないで待つことができたらもう一つマシュマロをあげるよ」と伝え、部屋を出ます。そのあと子どもたちがどのような行動を取るかを観察したものです。結果は6割の子どもたちは我慢できずにマシュマロを食べてしまい、4割の子どもたちは我慢でき、もうひとつのマシュマロをもらうことができました。その後の追跡調査でわかったことは、我慢できた子どもたちは我慢できなかったり子どもたちよりも平均して学力が高くなり、また年収も高くて健康状態も良いことがわかりました。

つまり重要なのは認知能力ではなく、非認知能力ということなんですね。

認知能力だけ伸ばしても非認知能力は伸びない。

非認知能力を伸ばすと認知能力も伸びる。

室内で勉強ばかりさせているのではなく、自然と触れ合ったり、人と触れ合ったりしてたくさんのことを体験することが大切なんですね。

宿題はほどほどに、子供たちにはいろいろな体験をさせてあげたいなと思いました。


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