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【超簡単解説】コトラー1.0から5.0をマーケターが流れだけざっくり解説する

こんにちは、おぐらです。

今日は広告やマーケティングの解説ではなく、コトラー1.0~5.0をものすごく、ものすごーく簡単に解説しようと思います。
コトラーマーケティングを読もうと思うと相当時間かかると思いますし、流れだけでもわかっておけば、なぜ今の定石があるか腑に落ちやすいと思います。


コトラー1.0
「大量生産!大量消費!」という時代

コトラー1.0の時代はだいたい1900年頃が該当します。
1900年頃は世の中にモノが少なかった時代です。
企業が作れば作るほど売れ、顧客が企業の作るモノに寄ってきました。

なので、企業の戦略でいれば、4マス(TV、デジタル、新聞、雑誌)を使ったマスマーケティングが流行ることになります。
どの場所に、どのくらいの量を販売するかということが大切になるので、マーケティングミックスという考え方が出てきたのも、製品中心の世界であり、需要>供給というバランスがベースだったからかといえます。

コトラー2.0
「やっぱり顧客!」という時代

1970年頃になると、世の中にモノがあふれてくる時代になります。
モノがあふれると当然のように、顧客がモノを選ぶようになってくるので、企業側はこれまでのようなマーケティング手法ではどうしてもうまくいかなくなってくるわけです。

結果的に、誰にモノを届けたいのかということしっかり考えないといけないですよねという話になるわけです。
そこで提唱されたのが「STP理論」というもので、セグメントとターゲティングとポジショニングをしっかり考えましょうというものでした。
※STP理論の実務でどう使っているかはまた別のタイミングでお話します。

要するに、これまでの需要と供給のバランスが逆転したことによって、顧客を細分化しなくてはいけなくなったわけです。

コトラー3.0
「顧客は人間、企業も人間。」という時代

1990年代にはいると、STP理論も確立して顧客の目が肥えてきました。
モノも満ち溢れているので、情報も無数にあり、顧客は無意識のうちに取捨選択をしているわけです。

どう顧客に「共感」してもらうかということを考えないと情報過多な世界で生き残れないわけなのですが、その為には顧客を群としてではなく、一人の人間として捉え、企業もまた人格があるように感じさせないといけなくなるわけです。
では、どう人格があるように見せるのかというと、ブランディングであったり、生産者のストーリーを伝えるということだというわけです。

この時代からOne to Oneビジネスって大切だよねという話になってきます。

コトラー4.0
「デジタル化、人は推奨者になる」という時代

2010年からSNSが台頭してきて、世界のデジタル化が加速していきます。
同時にSNSが流行り始めると、グローバル化が加速するのですが、一方で顧客はSNS上のつながりに価値を見出し始めます。
顧客はSNS上のコミュニティに社会を感じるようになり、そこの情報こそ自分にとって価値のあるものと判断するようになるのです。

要するに、グローバル化が進んでいるように見えて、実はクローズドな世界に迷い込み始めた時代という訳です。
しかし、クローズドな世界になればなるほど、人の意見を信じやすくなるので、コミュニティ内で勧めたものが良いものとして捉えてくれるようになります。
これはママ友の会話や田舎のコミュニティがインターネット上にできたと考えるとイメージつきやすいですね。
このタイミングで5A理論が提唱されたのも、顧客が推奨者になったからという訳です。

企業はこのような状況の中で、どうするかというと、まずはコミュニティに認められるようにならないといけないとなっていきます。

コトラー5.0
「テクノロジーの加速。テクノロジー×人間」という時代

2020年になり、テクノロジーが加速します。
テクノロジーは人が行っていた業務を代替するようになっていき、人間はテクノロジーと共存をすることになるのです。
また色々なデータが簡単に入手可能になり、マーケターは大量のデータを「何の為に」「どう使うのか」という判断をしなくてはいけなくなる時代になったのです。

正直その他は4.0の時代とほぼ変わらないので、5.0では4.0から急激に加速したテクノロジーをどう扱いますか?という話になってくるわけですが、得られる情報が多くなればなるほど、人は悩むわけでここに大きなジレンマを抱きやすいのです。

5.0の時代はマーケターがテクノロジーに甘えず、どうテクノロジーと付き合っていくかがとても大切になってくるので、「いつ」「どこで」「誰に」「何を」「どのように」「何のために」という軸はしっかり持っておきたいものです。

まとめ

1.0の時代から時代に合わせて顧客と企業の関係性が変わり、そこにSNSやテクノロジーが現れ、マーケターはどうしていくべきかを問われているわけですが、いちマーケターとしては、戦略をしっかり持ってテクノロジーを上手く使えた企業が勝つ時代になってきたと感じています。

要するに、マーケティングの知識が中途半端で何となくでマーケティングを解釈していると、簡単に時代に取り残されてしまう時代になったということです。

マーケティングの知識を時代に合わせてアップデートする為には、インプットとアウトプットの両立をし、自分なりの戦略を常に持ち続けることをしていきたいですね。

というわけで、今日はマーケターから見たコトラー1.0~5.0の話でした。

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