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災害時施設内での感染対策①

発災から8日目 多くの方が避難所や施設内で疲れている時期かと思う
感染対策については、震災当初に書いたがここでは
高齢者施設や障害者施設の感染予防について書くこととする
コロナ禍、多くの施設に訪問し指導してきたが、高齢者施設や障害者施設の感染対策は通常より難しい なぜかというと、意思疎通が難しい場合が多くこちらの意図が通じないからである

介護する側も被災者であり大変な中、仕事を継続してくれているため、介護者が感染症にかからないよう注意してほしい

感染症の基本対策

まずは、手指消毒・個人防護用具(マスク・手袋・ガウンなど)定期的換気

①施設内で感染症を予防するために手指消毒を促すことが重要である

②介護者は、アルコール消毒が配給されているようであれば、利用者の介助ごとに手指消毒をしてほしい 

③利用者も常時マスクはつけていてほしいが、難しい場合もあるため強制はしない
ただし、介護者は常時マスクをつけていてほしい しかし枚数に制限がある場合は食事の時などは交換できればしてほしい

④定期的換気

⑤可能であれば感染症がが発生していない時期から職員と利用者の使用する寝る場所やトイレ・物を分けることがのぞましい ただし、それが難しい場合は環境消毒を定期的に実施してほしい

⑥排泄物は、人の行き来のない場所にまとめて保管

⑦次亜塩素酸ナトリウムを使用した環境消毒

今回は、もし嘔吐・下痢の続く患者が出た場合


もし、嘔吐・下痢の続く利用者が出た場合、医療者にすぐ報告してほしい
医療者が来るまでの間介助する場合、
①あれば手袋・ガウン・マスクを着用してほしい
 ただし介助が終わったら、手袋・マスク・ガウンは破棄
②流水と液体せっけんでの手洗い
③環境消毒
次亜塩酸ナトリウムを用いて人が良く触る場所、物品
トイレの取っ手 手すりなどを拭いてほしい
次亜塩酸ナトリウムの濃度は、0.02%~0.05%濃度(500mlのペットボトル1本に対して2㎖)

利用者の脱水に気をつけて!

被災者でもある介護者の皆様が頑張っていただいているからこその今と思う介護者ご自身が体調不良の場合は、我慢することなく医療者に申し出てほしい


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