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人工膝関節置換術後の歩行時に生じるこわばり感について①

おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。

今回は人工膝関節置換術(TKA)後に生じる、歩行時のこわばり感について紹介していきます。

時折、TKA後も歩行の際に膝周りが過剰に緊張してしまい、歩きがぎこちなくなってしまう方もいます。

今回の記事が参考になれば幸いです。よろしくお願いします!


こわばり感のある歩行って?

こわばり感のある歩行とはどんなことを指すのかですが、ここでは蹴りだしたときに膝が曲がらずに、そのまま膝が伸び切ったまま振り出してしまう歩行のことです。

本来であれば、足は体重が乗り後方へと蹴りだしていく中で自然に膝が曲がり、曲がった状態で足を振り出していきます。

しかし、TKA後はうまく膝の曲げ伸ばしが機能せず伸び切ったままの歩行となってしまうこともあります。

こういった歩行をstiff knee gaitと言います。

ではどういった原因が考えられるのでしょうか?

原因①大腿直筋の過活動

まず、考えられる原因として大腿直筋といって太もも前面の大きな筋肉の過緊張状態が考えれます。

大腿直筋には膝を伸展(伸ばす)作用があります。

しかし、手術後の痛みなどにより大腿直筋が過剰に緊張することで膝をうまく曲げることができなくなり、膝が伸び切ったままの歩行となってしまいます。

原因②膝を曲げることによる恐怖感

次に考えれることは、術後の膝を曲げることに対する恐怖感です。
「膝を曲げると傷口が広がってしまうのでないか」などの恐怖感があると、歩行でも膝が曲がることを過剰に避けてしまいます。

結果として、膝がこわばり伸び切ったままの歩行となってしまいます。

以上、TKA後のこわばりのある歩行について紹介していきました。
次回以降でまた他の原因も紹介していきますね!

今回の記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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