フレディ・マーキュリーの「パワー」
以前ご紹介したQUEENのアルバム「Hot Space(ホット・スペース)」に関してです。
このアルバムがリリースされたのは1982年。QUEEN結成10周年を盛り上げるべく、某放送局と某雑誌社による共同企画がくわだてられたのです。
「ファン投票によって日本独自のシングル・ヒットを作ろう!!」というキャッチフレーズのもと、このアルバムの中の4曲のうち、ファン投票で一位になった曲をシングルリリースするという企画です。
なんとも日本らしいですよね。
ファン投票で1位になった曲
その中で堂々の1位になった曲がこちらの曲です。
◆ 「StayingPower(ステイング・パワー)」
こんな歌い出しから始まるこの曲は、フレディ・マーキュリーが作った曲です。
ステイング・パワーとは、直訳すると「粘り強さ」とか「持続力」という意味です。
こんな歌詞が何度も出てきます。
どんだけ持続力があるんだ?て話です。
ライナーノーツではこの曲のコードやリズムについて淡々と語られ、歌詞を見ても「ああ、フレディってパワフルな人なのね」なんて思っていました。
しかし。勘のいい方はおわかりかと思いますが、何のことはないこの曲はフレディが自分の夜のパワーについて自慢している(?)曲なのでした。
どうだ、俺のもっているもの、すごいんだぜ!スタミナもあるぜ!っていう曲です。
この曲が女性ファンが多かった日本でファン投票1位になるとは。
フレディ・マーキュリーのパワー
フレディ・マーキュリーは実際とてもパワフルな人だったんですよね。色んな意味で、ですが。
彼はショートスリーパーだったそうで、飛行機で20分寝たら体力回復!と語っていました。若い頃は実際に3、4時間の睡眠で充分だったそうです。それよりも仕事や遊びが優先という、まさにパワフルな人だったのです。
フレディのあちら系♡のパワフルなエピソードはたくさん残されていますが、こんな名言だってあるんです。
「朝目覚めたら、今日は誰と寝よっかなーと頭をポリポリかきながら考えるんだ」
「みんなもボクみたいに時間があれば一日中誰かと寝たらいいのさ!」
「女だろうが男だろうが、誰とでも寝るよ。猫でもね!」
…すみません、朝からこんな内容を綴ってしまって。
どこまでが本心かはさておき、とにかくフレディの頭の中はあんなコト♡でいっぱいなのでした。仕事も遊びも全力だった!ということで。
ここで「猫とだって寝る」の補足ですが、こんな事を言いつつもたくさんの飼い猫を可愛がっていたフレディは、恋人との情事の際には猫に見られるのを恥ずかしがり、猫は部屋から追い出していたそうです。(どうでもいい情報)
インタビュー嫌いのフレディでしたが、いざ質問されるとユーモアを交えながらも自身の性事情に率直に答えていたんですよね。「ボクってすごいのよん、パワフルなのよん」と。
ただこれらの発言の対象は男性であったことは言わずもがなであり、この曲ももちろん男性向けなわけです。
この曲について「これで世の男は俺のもの!という曲です」なんて書いてある書籍もあります。
フレディ・マーキュリーがパワーを誇示した曲
この曲は終始自分の"持続力"はすごいんだ、どうだ、その気になったかい?と誘い続け…、
ラストはこんな歌詞で終わります。
最後はお相手をゲットできた様子。拍手。
そんなフレディが己のパワーを誇示したノリノリの曲がこちらです。
日本とアメリカのみでシングルカットされました。
◆Staying Power(QUEEN)