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我儘

転職のための3ヶ月のニート生活は先日終わりを迎え、久しぶりの仕事で疲れたあなたは私の腕の中で静かに眠りました。母性が芽生えそうでした。


同棲を辞めてからよく「今日は帰ってくる?」が口癖になったあなた。私が帰らないというと、ご飯作ってあげるからと食べ物で釣るようになりました。
私はブラックバスが釣れるくらいの頻度でヒットします。


たまに家に行くと、気づくと隣にあなたがいます。一緒に暮らしていた時は当たり前で気が付かなかっただけかもしれません。部屋が狭いのもあるでしょうが必ず身体のどこか一部が触れていて、自分の体かと勘違いしてしまいます。

それくらい居心地が良いのです。


実家に帰ると服の匂いが違うことに気がつきました。あなたの家で洗った服たちを着ると気分が落ち着きます。この香りは私の精神安定剤です。


休みがあまり合わず、ゆっくりしたお出かけはできなくなりましたが、仕事終わりに焼肉に行って夜中までカラオケする何でもない日も好きです。次の日も頑張ろうと思えます。


次の日も朝から仕事があるのに、お互い眠れずに布団の中でおしゃべりする時間も好きです。中身のない話だけど私には必要なんです。朝がどれだけ早かろうと気持ちよく起きられます。



今でも幸せです。
でも、もしも一つ願いが叶うのなら、またあなたと同じ屋根の下で目を覚まし、仕事が終わったら同じ家に帰って、同じ布団で眠りにつきたいです。


私昔から物欲はない方だし、普段の行いは良い方だと思います。ですから、神様少しだけ私のわがまま聞いてもらえませんか。


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