会議は踊る
一昨日の夜、久しぶりにプロジェクトの会議を開いた。
「道の駅」実現に向けた第一歩としてトライアルの場所と期間を設けたい、その中身に関して地元の皆さんの要望に沿う形で話を進めたいという、行政からの提言を受けてだ。
彼らとしては、候補地に挙がった企業との調整役を、自分たちの当面の役割だと考えている。
あれ?主体になるべき行政が、調整役とおっしゃるのかい。提示されたトライアルの環境を僕らがのんで芳しい成果が生まれなかった場合、責任はウチじゃないしやっぱ「道の駅」構想やーめた、なんてオチだとチと困るんだが。
それに、ちょっと聞きにはこちらの希望を重視してくれているようでいて、その実やりたいことは自分らで考えろという姿勢だから、どんなもんだろうとも思う。
調整役って具体的に何してくれるの?と問うても、明確な回答はない。次回の話し合いで決めましょうと応じるのみだ。
本来なら設置者となる市側が、「道の駅」の候補地と規模を明確にし、その中で「地元の皆さんが希望されることは何ですか」と問うのが筋だろう。
つまり、自ら積極的に動く気がないのだ。キツイようだがより現実に即した言い方をすれば、ボス(市長)に言われちゃったから仕方なくやってる感が、露骨に出過ぎなのである。
一方で市長の側は、数日前の定例会見の場でも明確なヴィジョンを披歴している。地元農産物と新しく発足したプロ野球球団の相乗効果から、庵原という地域を活性化したいとの熱を感じる。
(具体化すれば主体的に動くことになる)他の課では、逆にモチベーションが高い。「道の駅」実現に向けた工程や予算取りの手法まで、ことあるごとに具体的なレクチャーをしてくれる。
本音を言えば、担当部署をすぐさま変えてほしいと願っている。前向きなところと組んだ方が、話は確実に進む。彼らが会議に参加しながらその場で口を挟まないのは割拠主義ゆえであり、それは僕たち市民側には関係ない内輪のルールだ。
などと、なかなか実のある内容に進展しない理由は、市側に限ったものではない。
僕たちの側でも、「道の駅」で何を実現したいのか、理念や具体的規模感のコンセンサスがしっかりとられていないのだ。
ある人は、24時間使用可能なトイレと、一定の駐車スペースがあればいいという。そこを一つの拠点として、小さくても特色ある店が周囲で展開されていけば、地元は活性化するじゃないかとのご意見である。
ある人は、体験・観光農業や就農育成プログラムの検討・創出までを含んだものにすべきであるとの見解である。
ある人は清水港に年の3分の1近く訪れるクルーズ客船をターゲットにしてはどうかと、ある人は地の利を活かし国の防災拠点としての機能を備える施設にすべきじゃないのか云々、会議は幾度も開いているのに「こうしていこう」という結論めいたものが、出て来ない状況が続いている。
明日に続く
イラスト hanami🛸|ω・)و
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