生きててくれてありがとう

小四の夏、
カウンセラーになることを夢見てた
「誰かの役に立てる仕事がしたい」
小四の私はまだ体も今みたいに成長はしてないけど
確かに、誓ったのは覚えてる。

生まれた環境は決して裕福ではなかった
実の父親はもう私の記憶には
何も無いんです。
唯一の母親は母子家庭で
私を育ててくれました。
けど、どこかで今でも切れそうな糸が
「パチンッ」と切れてしまったのか
母親は私が知っている母親では無くなった

いつの間にか物心ついた時から
母親からの暴力が当たり前でした
冷たい目線、言葉の刃物を向けられ
よくニュースで聞くような
虐待ばかりを受けていました。
でも私はそれを
「この生活は当たり前」
そう、思ってしまっていました。

物心ついた時からその生活をしていると
自然と周りの子達もこの生活なのかもしれない
自分が情けないのかもしれない
ただ、弱いのかもしれない
そう、思うようになってしまいました。

母親に彼氏ができて、
次の日から
「お父さん、お父さん」
そう、呼ぶようになっていました。

何度も何度も逃げたいと思った
何度も何度も消えたいと思った
もう、楽にしてくれ、、と

けど、その反面、生きてていいこともあった。

本気で素直になれた友達が1人いたこと
家庭内暴力にきずいていても
何も言わずに普段通り接してくれた友達

弟のあの、幼い笑顔があったから
生きていなきゃと思った
何度も弟の些細な反応と言葉と表情に
何度も何度も救われた。

私は高校に入る前から病気が悪化して
入退院を繰り返す日々を送っていました。
生死を目の前にしながら
生きたいと初めて心の底から思ったんです。
それはきっと
身近な人の今までの支えが
あるからなんだとその時は気ずかなくても
後々きずくんです。きずかされるんです

私はその時
医者の道を目指していました。
自分の体のためではありません。
母親の体のためです。
私の母親は
長い間アルコール依存性と
ギャンブル依存症です。

母親にも耐えられないストレスがあるんです。
その時のまだ善悪も分からない
私には理解は無理でした。

母親は17の高校2年生の時に
女の子を妊娠しました。
高校2年生、バレー部。
妊娠すると激しい運動は控えなきゃいけないため
バレー部を退部
高校三年生の時に
出産を決意し退学。
その直後に結婚します。
高校三年生で母親になる。

私はいま19歳。
高校生時代は本気で遊び回ってたし
友達といる方が楽しかった。
だから、その歳で子供ができるとしたら
どんだけ辛いんだろう。
周りの友達は遊んでる
高校生活を謳歌してる。
私は育児をしなきゃいけない。

世の中の言う
望まない妊娠・出産だとしたら
色んな思いで
育ててくれてたんだなと思う。

母親がアルコール依存性になったのは
母親自身のストレス発散のためらしい。
ギャンブル依存症は
まともに働く仕事がないのではなく
負けたら借金だが
買ったら大金が手に入る
あのスリルがたまらないらしい。

そんなの医者がどう治せるの？って
思う人は思うと思う。
病気を直したい！という訳ではなくて、
母親への少しもの親孝行だと思ってる。

私はどんな母親でも恨んでないし
本気で母親でいてくれて
こんな私を色んな思いの中産んでくれて
ありがとうという感謝だけ。

このネット社会では、
「母親がウザイ」「早く死ね」
「なんで、こんなに辛いの？」
「消えたい、いなくなりたい」
そんなツイートもあれば、
「母親が実の子供を殺害した」
「親子で無理心中‥」
「子供が家族を殺害」
そんなニュースばかりを耳にする。

お願い、聞いて。
生きていく上で1人で生きるなんて
出来ないの。
支え合いながら支えられながら
みんな生きていくんだよ？
母親や父親がうざくても
友達が何も話聞いてくれなくても
あなた達には
SNSがあるでしょ？
SNSは怖いよ。怖いけど
その分、優しい人も沢山いるよ？

顔も家柄も知らない。
何も知らない相手だからこそ、
言えることもあるんじゃないのかな？

みんな最初は同じ土台に立つけど、
生きてく上で
色んなことに迷ったりぶつかったりして
考え方や性格が変わって
犯罪に手を染めてしまったり、
誰かのために生きようとする人だったり
心が弱かったり強かったり
色んな人がいるんだよ？

生きていく上でお互いがお互いのことを
価値のある人間だって
言葉に出さなくても伝わるんじゃないかな？
きずかないうちに、、ね？

今日も一日お疲れ様
生きててえらいよっ！
いい子！