「霊を信じるが無宗教」時代

2023年4月に大阪で開催されたイベント「癒しフェア」は7日間で7000人以上が来場。癒し・スピリチュアル関連の商品販売やセミナー、講演会は大盛況だった

安倍晋三元首相が銃弾に倒れて1年。旧統一教会問題(世界平和統一家庭連合)やエホバの証人など、新宗教の問題がクローズアップされてきた。一部の宗教が批判にさらされる一方、パワースポットや占い、癒し、スピリチュアルをテーマにしたイベントの人気は衰えない。

その根底にあるのは、「霊を信じるが無宗教」という日本人のメンタリティだ。オウム事件以降、2000年代から本格化した癒しやスピリチュアル・ブームの背景について考える時、私は「霊」に関する認識の違いがあると思います。

これについては、追々スピリチュアルのガイドブック。世界のベストセラー聖書から解き明かしたいと思います。


日本で(世界的にも)「癒し」や「スピリチュアル」という言葉がはやり出したのはいつ頃でしょうか。

日本では1970年代からオカルトやニューエイジ、精神世界と呼ばれる、宗教団体と一線を画したブームが起こりました。1995年のオウム真理教事件を経て下火になるかと思いきや、2000年代にはテレビ・書籍を中心にスピリチュアル・ブームが起こります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?