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ドイツの企業とロシア

9月12日 euromaidanpress:

ロシアで事業を継続しているドイツ企業

ドイツ企業Walter、Schunk GmbH & Co.KG、ケムラー社は、制裁にもかかわらず、ロシアで事業を続けている(9月12日時点)
このことは、絶望的なモスクワに近代技術を提供し、プーチンのウクライナでの破壊的な戦争を支え、飛行機、ミサイル、戦車の整備と生産を継続させることにつながっている

ロシアの軍産複合体(MIC)が、ウクライナの都市を荒廃させる軍備を継続的に製造・修理できるのはなぜだろうか?
それは、外資系企業が露にハードウエアとメンテナンスを供給しているからだ
2014年にロシアのMICに対して開始された制裁と、直近の制裁パッケージにもかかわらず、ロシアの軍需企業は外国企業から供給されたハードウェアを購入し、使用し続けている

長い間、ロシアは自慢したくなるような高品質の技術的ソリューションを生み出すのに苦労してきた
そのため、自国の軍産複合体に最先端のハードウェアを供給するため、モスクワは常に法律の抜け穴を探し回っている
そして一部の外国企業が、テロ支援国家として非難されているロシアに協力し、サービス・メンテナンスを提供し続けている
露総務省に協力し続けているドイツ企業とはどんな企業だろうか?

Walter AG

ロシア軍需大手企業に装備品を供給する独金属加工会社
ドイツ・ウォルター社は、世界有数の金属加工会社であり、世界中で幅広いニーズに応じた製品を提供している

ロシアのウクライナ侵攻後も、ロシアでの活動終了を発表しておらず、ロシア企業はロシア内での入札を通じ、同社の機器の調達を続けている

ウォルター社は、ロシアの軍需企業に対し、長期的かつ大規模な装備品の供給を行っている
ロシアに多数の駐在員事務所がある
ウォルター社の機器を使用する組織のほとんどは、Almaz-Antey、Rostec、Rosatom、Roskosmos(注:露最大の国営軍需企業)などの大軍事兵器企業に所有されている
これらの企業の大半は、EUと米国の制裁下にある

ウォルター社のロシア駐在員事務所は、核兵器やアイソトープを製造するMayak工場と、Grad、Uragan、Smerchなどの多連装ロケットシステム(MRLS)を製造するSplav工場に製品を供給している

さらには、戦略ミサイル部隊の司令塔を製造しているオブホフ州立工場(アルマース・アンテイ社傘下)でも同社の製品が採用されている

また、T-14「アルマータ」やT-72戦車を生産するウラルバゴン工場にも同社の製品が採用されている

このように、ウォルター社の製品は、ロシアの総務省を構成するほとんどの企業、特に制裁下にある企業にとって不可欠な存在となっている
さらに、同社は機器のサービスも継続して行っている

だが、ウォルター社だけではない
露総務省は、もう1社、ドイツ企業の機器に依存している
その名は、Schunk GmbH & Co. KGである

シュンク社

制裁下にある露航空工場向け金属加工会社であるシュンク社は、金属加工メーカーである
世界50カ国以上に34の子会社と取引先を持っている
シュンク社も、ウォルター社同様、ロシアで活動停止の声明を出していない
ロシア企業は、ロシア内の入札を通じ、シュンクの装置を引き続き調達しているのだ

同社はサンクトペテルブルクに駐在員事務(SCHUNK Intec OOO)を置いている
軍用・民間用航空機メーカーであるスホーイ工場に機器を供給している
また、ブーク、ツングースカ、シルカなどの防空システムを製造するウリヤノフスク機械工場や、ウランウデ航空工場でもシュンクの製品が使用されている

これらのメーカーも全て、Almaz-Antey、Rostec、Rosatom、Roskosmosなど、現在EUや米国から制裁を受けているロシア国営企業の傘下である
したがって、これらの企業は、ロシアのウクライナ侵略を無視し、シュンクのロシア駐在員事務所から保守サポートを受け続けてきたことになる

ケムラー社

ロシアの核シールド維持に貢献する独工具メーカー
ケムラー社も現在、ロシア軍産複合体を支援している
同社は、革新的で高精度な工作機械を製造しており、旋盤やフライス盤用の工具製作を得意としている

同社はロシアに公式な駐在員事務所を持たないが、広範なサプライヤーネットワークを通じてロシア市場の事業を展開している

同社製品は、Uralmashzavod、Mayak工場、Votkin Machine-Building Plantで使用されている
特に、Mayak工場は、ロシアの核シールドの基礎となるトポールMミサイルを製造している
また、ロシアの小火器の90%を生産するカラシニコフ・グループ、防空システムを生産するNPOノバトール、ヘリコプターのエンジンを生産するストゥピノ造機工場などもケムラー社の顧客である

ロシアの戦争犯罪への加担

ロシアの装備品を供給し、整備するすべての外国企業は重要なことを一つ理解しなければならない
ロシアの軍需工場は、外国から支援され、輸入されるハードウェアによって、ウクライナとその都市、その人々に対し使用する軍事兵器の製造とサービスを提供し続けることができるということだ

ロシアの侵略者が彼らの機器を使用し続けることを可能とすることは、ロシアの戦争犯罪を助けていることに他ならない
全外国企業は、ロシア企業への機器の供給とサービス支援を直ちに停止しなければならない

これらの企業が法的な結果に直面するだけでなく、自らの行為に責任を持ち、ロシアへの協力をやめることを望む
現在(9月)、ドイツ国民やドイツ当局は、軍事支援を含むウクライナ支援を表明する一方で、一部のドイツ企業はロシアで事業を継続したままである
ドイツ政府はこのことに細心の注意を払い、ドイツ企業のロシアへの協力を禁止すべきだ
それが、ロシアが近代的な技術にアクセスするのを防ぐ唯一の方法である
(終わり)

https://euromaidanpress.com/2022/09/12/how-germanys-industrial-giants-help-russia-manufacture-weapons-of-war/

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