デニソワの記事への批判に対するウクライナ・プラウダ編集長の回答
6月28日 ウクライナ・プラウダ：（3,938 文字）
ウクライナ・プラウダが「デニソワ事件」を掲載し、注目を浴びたことについて、皆さんからのコメントを待っていました
私は全ての疑問に答え、私の立場を説明する用意があります
この物語は、本当は戦前から始まっていたのです
ある夜、当社の編集者がオンブズマン、デニソワのアゾフ海で捕虜になった漁師についてのメッセージをニュースページで取り上げました
朝になると、Facebookのタグから、そのニュースに誤った情報が含まれていることがわかりました
それで、そのニュースを訂正することになりました
その頃から、オンブズマンが流す情報には気をつけるようになりました
戦争が始まった。
3月、ブチ、イルピン、ボロディヤンスクで見た光景に世界が動揺していた頃、デニソワはロシア人の悪行に関する情報を公開し始めました
これらの話は衝撃的で、SNSでリポストを集めました
しかし、何かがひっかかったのです
おそらく、漁師の話がきっかけでした
そこで、オンブズマンの発言すべてを独自に検証してみることにしました
捜査している検察官を探し、現場の職員からも話を聞きました
「このデータの出所は分かりません
多くの外国人ジャーナリストたちも私たちに質問し、これらの事実を探していますが、私たちはそれを確認してません
デニソワはホットラインから入手していると言っています
しかし、彼女からは報告書をもらっていません」
衝撃的でした
詳細は伏せますが、盛られた話がいくつかあるのが明らかになったのです
そして、担当編集者にデニソワのデータを他の情報源で検証するよう依頼しました
危機的状況になりつつありました
海外のジャーナリストや人権活動家たちからの問い合わせが続いていました
特に、被害者を助けたいという声が多くありました
彼らはオンブズマンによって発表された事実に興味を持っていました
彼らは、報告書に書かれている話の証拠が見つからないとも言っていました
私は資料を人権活動家に渡しました
人権活動家たちは戦争犯罪の資料を収集し、犠牲者に特別な対応をしていたのです
そして、デニソワによって明らかにされた、恐ろしく詳細な事実の中には、被害者個人や子供の特定に使用できるデータまで含まれていました
ある日、電話を受けたホットラインの心理学者が、被害を受けた子供の写真を公開しようとしたのです
同僚と私は頭を抱えました
しかし、それは公開されずに済みました
それから、デニソワに対し、発言について注意するようメディアからの警告がなされました
そして、突然、デニソフは解任されました
私たちに何とか分かったのは、既に検察庁によるオンブズマンへの尋問が先行して行われ、彼女の娘であるクヴィトコが特定の犯罪について、資料が混乱しているとして、情報を提供できなかったという事でした
詳細については触れませんが、知っている人は全員驚きました
こんな形で、デニソワ解任が議会に提出されたからです
国会議員たちは、オンブズマンがウソをついていると言いました
解任された日の、ある国会議員のコメントがそれを物語っています
オープンソースなので見ることができます
この物語は、そこで終わってもよかったのですもしも次のような反応が起こってなければ
a）何が起こったのかを社会に説明してください
はい、デニソワが辞任した直後から、解雇の理由を説明するようにというメッセージを人々から受け取りました
人々は、解任は独立したオンブズマンへの嫌がらせである可能性があり、当局に不快なことを彼女が言ったために解雇されたと書きました
b）デニソワは自己弁護を海外に展開し始めた
はい、彼女はここで迫害されていると主張し、国際人権団体と西側のオンブズマンに手紙を書きました
そして、法的根拠のないデータを提供し続けています
c) 海外のジャーナリストは、彼女が信憑性のない事実を広めていることを理解していました
なぜなら、その証拠がどこにも見つからなかったからです
個人的には、海外ジャーナリストはウクライナの政府が嘘をついているという立場で非難しているように感じました
そして、それは放置できません
そんな思いから、この話をすることにしました
そこで、あちこちを訪ねて回り、全体会議で議論し、起こりうる反応を理解しました
記事に対するコメントは、すべて敬意をもって読ませていただきました
この記事は、多くの匿名の情報源に基づいています
匿名でない方がいいのは当然なのですが、彼らの希望だったのです
彼らは、そのような行為の不快さ、衝撃、そして今行っている犯罪捜査を守るために、なかなか口を開けなかったのです
しかし、申し訳ないですが、西側メディアの匿名情報源に基づくウクライナ侵攻の記事を読み、恐怖のせいか、信じてくれません
信じない人々がコメントで何を書いたかは、言及する気はありません
まず、私たちの匿名情報は、それが真実でなければ簡単に否定できるものです
例えば、電話の問い合わせが１０倍以上になったと書いた事について、６月２８日（火）デニソワにコメントを求めたところ、彼女は回答拒否せず、「検察庁が捜査の秘密を暴露している」と憤慨しました
次に、デニソワの嘘を暴く記事で、ロシア人の犯罪を否定したと言う人がいますが、それは全く違います
実際に、ある女性のレイプされた話から始まり、事件の総数が報告されています
この問題については私の信頼するラリサ・デニセンコのコメントがあります
三番目に、ロシアを有利にしたと言う人もいます
すみませんが、まず、ソロビョフのTelegramスクリーンショットなどには大変驚きました
どのように理解しているのでしょうか？
ロシアは初日から平然と病的に嘘をついています
ロシアの何が変わったのでしょうか？
ソロビョフの最初のヘッドラインは大きなきっかけになってしまうかもしれないと思っています
操作される可能性があるため、あまり良くありません
ジャーナリストと違って、ウクライナ国民はこれらの事実を全く初めて目にしたので、衝撃を受けてしまったのだと思います
4月の時点で、デニソワの示した内容が酷いものだと理解していたからこそ、この衝撃を受け入れられないのでしょう
記事を公開したとき、こうなるだろうと分かっていました
これは非常にデリケートな問題です
デニソワのこれらの投稿に、多くのウクライナ人が絶望と怒りで涙したことも知っています
このような、記事の本質から目をそらすような反応があったからこそ、私たちは文章を変更することにしたのです
このトピックはすぐに外国のメディアに登場するようになりました
その論調はわかりませんが、性犯罪を含む戦争犯罪がどのように記録されているかについて、海外のジャーナリストからの質問が増え続けました
ロシアのプロパガンディストたちも、ユニセフに対して、デニソワが実際に仕事を任せた心理学者についてのトピックを取り上げ続けています
私たちウクライナのジャーナリストが対処するでしょう
今の結論
私の個人的な意見：
性犯罪に関するコミュニケーションはゼロから始めるべきです
犯罪の明確な証拠、犯罪に関する情報を検証する異なる視点、被害者を特定するような情報以外の公開可能な情報だけで始めるべきです
放置すれば、真実と嘘が区別されず、（外国の同僚や国際機関のすべての質問に対して）、嘘と真実が蓄積され、最終的にウクライナは真の大打撃を受けることになります
このような恐ろしい嘘を追求していく中で、私たちは国際裁判所でこれらの犯罪を調査する機会を失うでしょう
そのような事件の多くは、証拠の欠如で崩壊します
今、私たちに必要なのは、マスコミのホラ話ではありませんよね？
ロシア人の説明責任、具体的な裁判判決、賠償を求めることですよね？
真実を通じてしか、責任は問えないのです!!!
そのために必要なのは、感情ではなく、ハードワークであり、証拠であり、デタラメではないのです
デニソワの事件を予防接種に例えます
痛いのは分かってるし、副反応もある
けれども、ウイルスにこれ以上侵されないように、国家の体を守らなければならないのです
はい、確かに、デニソワは政治的取引の結果としてその地位を得ました
法的要件を欠いているのに、戦争中の国にとって非常に重要な地位にいました
しかし、嘘というウイルスをこれ以上許すべきではありません
なぜなら、今でも一部の人々は嘘をつき、地位を得る力を持っているからです
それに対し、人は「なぜ？」という純粋に人間的な疑問を持ちます
国と社会は、このような人たちが将来的に問題を起こす権利や正当性を与えないようなシステムを作らなければいけません
そして、多くのハイソな活動家たちにも教訓を与えているのです
言ったことは必ず実行し、国民に嘘をつくなと
今日、戦争犯罪については、誰もが関心を持っています
私は、ここで1つの広報政策を開始する必要があると考えています
国は、これらの問題についての専門の広報担当室を作るべきだと思います
そして検証済みの情報のみを提供するのです
私はもう一度、明確に言いますが
それは国の代表が行うべきです
市民社会や人権擁護家が説明を求めることができるものにすべきです
また、この経緯から、新しいオンブズマン就任の結論が出ることを期待しています
必要な素養を持ち、高い共感力を持つ有能な人になるのだと思っています
調査中の案件については、必ず文章にします
ご清聴ありがとうございました
あと、ヘイトスピーチはいい加減にしてください
私たちはヨーロッパ人です
（終わり）
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