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 春から新生活が始まり今までの取り憑かれた生活から抜け出せると思っていた。自分はきっと好きな時に好きな人と好きなことができるそんな生活が出来るのだと期待していた。実際生活してみると、あんなに望んでいた一人暮らしをしてみても親とお金に囚われ、布団の中で感情を殺し一日が過ぎていくのを耐えるだけだった。
毎月のように親からお金の打診をされいつまでも囚われている。親はきっと逆らえないのを知っている。親という立場ほど人を縛り付けるのが楽な役職はきっと他にないだろう。あらゆる手を使っても子供は親に逆らうことはできない。何をされても自分の生活を成り立たせているのは間違いなく親であり、子供は自分自身では生活出来ない。年齢が上がれば上がるほどそれを自覚し絶望する。

自分は逃げられない。親子の縁はそう簡単には切れない。どこへも行けない。怒られたくない。いないものとして扱って欲しい。こんなこと誰にも頼れない。心配されたくない。迷惑かけたら怒られる。いい子でいないと。

こんな感情を抱き続けても生きてこれたのは惰性もあるがきっと実家を出て一人暮らしすれば楽になれるそんな風に考えていた節があったからだ。しかし実際はいつまでも親に執着され働いても働いても自分のために生きることが出来ない。このままずっと親のATMとして生活し続けるのかと思うと正直前向きに生きていくのがかなり難しい。いつになったら自分のために生きられるのだろうか。


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