2種類のkickを馴染ませる
今回は、実践的なサウンドデザインのテクニック紹介になります☝️
2種類のkickとありますが
具体的には、生音kickとエレクトロ808kickを
馴染ませて、ずっしりとした太いkickでありながら生音感もあるkickにして行きます❗️
レイヤーと言う事ですね☝️
※レイヤー(layer)とは、(層)と言う意味です。重ねると言う意味合いもあります。
では、レイヤーテクニックを見て行きましょう❗️
①kickをまとめる。
生音キックとエレクトロ系808kickを
Busトラックに送り1つのトラックにまとめ
ます。
※各kickの音量調整は、聴きながら処理して行きましょう☝️808kickを上げすぎるとクリップし音が歪みますので、注意が必要です。あえて歪ませるなら別です。
また生音kickと808kickのピッチもスペアナを見ながら合わせた方が一体感を出しやすいです。
②kickのBusトラックにエフェクト処理する。
Busトラックにエフェクトを掛けていきます。
使うエフェクトは、
gate→コンプ→リミッター(クリッパー)の順番でインサートして下さい。
まずgateの設定ですが、アタック、ホールドは最短。
スレッショルドは、音が【ボーン】が【ボンッ!】と言う位になる様にすると良いです。
音の伸びはBPMにも関係するので、実際に再生し聴きながらスレッショルドを下げて行けば良いです。
※リリースは、最初キツめに掛けておきます。
そしてkickが好みの長さに近づく様にスレッショルドを掛けて行き、【リリースの余韻が足りなくなって来たかなぁ〜】って位にリリースを緩めて、余韻の長さを微調整します☝️
③コンプとリミッター(クリッパー)で仕上げ。
コンプは、音量の大小【ダイナミクス】を均等に揃える為に使うのですが、
今回は、粒を揃えるニュアンスでフェクト処理して行きます。
kickの【ゴンっ!】と言うところを強調して行きます。
では具体的な処理設定を見て行きましょう!
コンプのアタック、リリースは最短。
レシオは5:1に設定。
リダクションメーターが-8〜-10dBになる様にスレッショルドを深く掛けます。
これでkickは、頭から潰れた状態です。
この状態から少しずつ【ドッ】となるまでアタックを遅らせて下さい。
kick単体に使う場合は、トランジェント的な使い方をするイメージで使用します。
アタック感を出しつつリリースを微調整し、
目的の音に更に近づけて行きます。
コンプを深く掛けて設定したら
少しずつアタックを遅らせて行き、【ドッ!】とアタック感が出てくるまで遅らせましょう。
次に「アタック感は、出て来たけどテール部分が締まりがないないぁ」と思ったらリリースタイムを微調整して行きましょう!
リリースタイムを遅くしたり、速めたりして好みのタイトな音を見つけましょう☝️
それでもなかなかタイトな音にならない場合は、トランジェントシェイパーと言うエフェクトをインサートし、更にkickの音を詰めて行って下さい。
最後にリミッター(クリッパー)で仕上げです。
コンプで、ある程度仕上げたら最後は、音圧を上げる為にリミッターをインサートし、kick音が潰れすぎない様にリミッターを掛けて完成です。
ちなみに私はリミッターではなくクリッパーを使っています!
クリッパーの何が良いかと言うと、
0dBを超えないにしつつ、サチュレーション効果で少し汚しながら潰してくれるので、音を潰しながらアタック感を出してくれると言う最高のプラグインです!是非試して下さい!
フリーのトランジェントシェイパーも有るみたいなので、検索してみて下さい!
以上でkickの馴染ませ方でした。
他にも馴染ませるテクニックは、あるので次の機会に書いて行きたいと思います。
読んで頂いた方々ありがとうございます😊
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