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日本史授業をゲームで!part2

前回やったゲーム授業の後、その続編を作ることにしました。

そもそもこのゲーム授業を思いついたきっかけが、アニメ『最終兵器彼女』でした。
「このアニメのように現代の高校生が戦争に巻き込まれたら何を感じるのだろう」
「生徒は戦争を自分事として考えているのだろうか」

そこで、ゲームの世界に入って自分事として考えてもらおうと思いました。
ということで今回の続編は、太平洋戦争の単元になります。

ゲーム本編

URLはこちらです!

season2 (resonant-kulfi-35aa70.netlify.app)


まず始まった時点で、太郎君と花子さんは結婚していることになっています。
教科書を進める関係で、サイパン島の戦いと本土空襲に触れています。


ここで、戦争に行く、ということについて考えてもらいます。

当然、「戦争なんて行きたくない」という意見が多数。

そこで当時の、「お国のために戦う」という現代では理解しがたい感覚を説明しておきます。

さて、生徒の選択によってそれぞれ違う実際の手紙を見られるようにしました。

「戦争に行きたくない」verはこちら

私はこの手紙に、戦争という数千分の一として死ぬ地獄の中で、自分という「個人」を見出そうとしている点に惹かれました。

もう一方の出典はこちらです。

こうして、太郎君は命を落としました。
太郎君は、大切な花子さんを守るためと、戦場に行きました。

しかし戦場で命を懸ければ、花子さんの命は守られたのでしょうか。

出典はこちらです。


この急展開に生徒はざわつき出します。
そこで一言「このゲームは実際の史料に基づいて作っているため、一見突拍子もなく見えてもリアルに起きたことです」

「では前回のゲームのオープニングを思い出してください。
大学生の太郎君が講義の合間に本屋に行き、出会った女の子と恋をする。
現代のみんなと同じような生活でしたよね。
それが少しずつのズレで、このような結末になるんです」


成果

このゲームについて、アンケートをとったところ、90%近くが
「戦争がリアルに起こることを感じられた」
「少しずつ社会が戦争に向かっていくのを感じられた」と答えてくれました。

改善点はありますが、このゲーム授業の手法はさらなる可能性があるように思います!


今回のゲームの画像引用元

Battery Street


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