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【幸福度No.2の国 デンマーク】60才初めての海外ひとり旅~動画制作も初挑戦

ずっと夢に描いていた海外ひとり旅、なぜもっと若い時にトライしなかったのか・・・英語の会話力はそれほどではなく、不安の方が大きくて、なかなか一歩が踏み出せずに年を重ねてしまいました。

それでも、私にとっては今がベストなタイミングだった、最終的には出来事が起こるタイミングが特別なものにすると、確信しています。

デンマークをはじめ北欧諸国は常に幸福度ランキングの上位にあり、そこにはどんな暮らしがあるのだろう?と、とても興味がありました。

「北欧の暮らしを巡る旅」でスウェーデンを訪れた際に、国全体が持つ穏やかなエネルギーに触れ、自然に溶け込んでいける感覚がありました。
※「スウェーデン」の記事はこちらで読んでいただけます⇒ こちらから

デンマークは、2023年度 世界幸福度ランキング2位

家具の仕事でデンマークのデザイナー家具に触れる機会が多くあり、数々の有名デザイナーを生み出したデンマークに、ますます興味が高まっていきました。

そんな折、デンマークへ家具の買付視察の旅の話が持ち上がり、私がリサーチをまかされ情報を集めていくうちに、コペンハーゲンの街が小さいながらも魅力がギューっと詰まった街であることを知りました。

デンマークへの旅に心躍らせていたものの、結局は買付の旅が後日のイギリスへと変わり、デンマーク行きの計画は立ち消えとなってしまい・・・

「せっかくここまで調べたのなら、一人で行ってくるわ!」

デンマークなら初めてのひとり旅でもいけるかも・・・と、60才越えの海外ひとり旅に出ることになりました。

それは、「言葉が通じない国で、英語もそんなにしゃべれない私はいったいどうするだろう?」という、自分を追い込んだ挑戦の旅でもありました。

2023年3月、1週間の旅の記録です。



デンマーク基本情報~豊かな暮らし北欧スタイル

まず、デンマークがどんな国なのかを簡潔に。

人口は約581万人、首都コペンハーゲンの人口は約60万人、北欧諸国の中で最も小さく、九州ほどの大きさです。

ユトランド半島、フィン島、シェラン島と500以上の島々からなります。

アンデルセンの故郷として有名なオーデンセ、ヴァイキングの歴史あるロスキレ、ユトランド半島のオーフスなど、魅力に富んだ古都が点在しています。

デンマークの公用語はデンマーク語ですが、英語は普通に通じます。

タブレットを見ながらキョロキョロとラーメン屋を探していると、通りすがりの若い女性が親切にも声を掛けてくれました。

多分ですが、「何かお手伝いしましょうか?」みたいなデンマーク語で話しかけられましたので、「I don't understand Danish」と申し訳なさそうに答えると、スラスラと英語で道案内をしてくれました。

一人で言葉の壁に不安を抱えている状況では、ちょっとした親切がとても嬉しいものです。

通貨はデンマーククローネ(DKK)、支払いはキャッシュレスのシステムが行き届いていますので、現金には換金せず、クレジットカードと乗り物はコペンハーゲンカードアプリを使用しました。

夏にあたる6月~8月は湿度も低く平均気温は20度くらい、日没は22時で太陽が沈まない白夜のシーズンです。

冬の1月の平均気温は0度で、日没は16時ごろ。
冬の長い夜は気分が落ち込み、うつになる人もいるそうです。

ですので、北欧諸国の人々は、とにかく「心地良い」と感じることだけをする。

それが国のシステムにも組み込まれています。

デンマーク語で「hygge ヒュッゲ」(くつろぐ)という言葉がありますが、

心地良い空間を作る
自分だけの空間を作る
自然のモノを使う
人を信頼する
美に触れる
誇りを持つ   など

明るく穏やかな色彩で空間や街を彩り、コーヒータイムを楽しみ、ゆったりとした時間を大切にすることが、根本の価値観となっているようです。

デンマークは幸福度ランキングが常に上位

デンマークは、北欧諸国の特徴でもあるのですが、国民全員がお金を出し合うことで、老後まで安心して暮らせる社会を実現しています。

教育費は、小学校から大学まで公立は無料、私立も国が85%を負担。
18才から返済義務のない学生援助金が最長6年間、国から支給される。
その他、出産費、医療費、看護費が無料。
老後の生活の心配がないので、預金する必要がない。

その代わり税金は高く、所得税は55%、消費税25%。
円安の時期でもあり、消費税25%が加算されますので物価は高く感じました。
コーヒーは500円くらい、ちょっとしたランチが2000円ほど、ラーメンが3000円越え。

デンマークの働き方は、フレキシブルタイムの導入が進み、43%の人が時間や場所にとらわれない働き方、残業はしない、有給休暇は年6週間。

役職に関係なく自由に意見を発信でき、結果主義なので各人がタスクを遂行できれば、働く環境を自由に選択できる。

平均年収は約600万円とのこと、ガツガツ稼ぐ感がないにも関わらず、2022年のGDPは世界で10位。

男女平等の社会を推進していて、働く母親の割合は82%、女性が職場で活躍することが一般的。

実際に住んでみないと分からない部分はあるかもしれませんが、税金は高いけれど、ゆとりある暮らしを営んでいる北欧の暮らしは、8時30分から7時過ぎまで働いていた私には、憧れの暮らしです。

コペンハーゲンの街並み


ドバイ経由でコペンハーゲンへ

コペンハーゲンへはエミレーツ航空を利用しました。
ドバイ経由で、1週間ホテル代付き、朝食付きで旅費は35万円ほど。

ドバイの国際空港は、世界最大規模のハブ空港です。
ターミナルは3つあり、中央のショッピングモールを挟むように両側に搭乗ゲートが並んだ構造で、巨大空港ではありますが、分かりやすい構図になっています。

ドバイ国際空港


イランに行った際にドバイで乗り継ぎの経験があり、うっすらと記憶に残っていましたので、なんとか乗り継ぎはできました。

しかし、あわや乗り遅れるところ・・ぎりぎりセーフでコペンハーゲン行の飛行機に飛び乗ることに。

ドバイに着陸前に座席前のモニターに映し出された乗り継ぎのゲート案内に従って、余裕で乗り継ぎゲート前で待っていたのですが、搭乗時間になっても案内がされず、あれっと思って掲示板を見に行くと、なんと違っていた!

猛ダッシュで駆け込みセーフ!気付くのがもう数分遅れていたら乗り遅れてました。

乗り継ぎゲートは必ず掲示板で確認した方が良いです。教訓です。

動画制作も初挑戦、youtubeにアップしました。

あまり上手ではありませんが、デンマークに行かれる方の参考に、ご活用いただけたら嬉しいです!


コペンハーゲン ぶらり街歩き

コペンハーゲンでの滞在は、空港からのアクセスと、訪れたい場所を考えて、コペンハーゲン中央駅近くに2泊、ノアポート駅近くに2泊しました。

コペンハーゲン中央駅

カストラップ空港からコペンハーゲン中央駅までの移動は、デンマーク国鉄「DBS」で、15分ほどで到着します。

電車に乗り込むとき、まあまあの段差があり、重いトランクケースを抱えて電車に乗るのに女性の力では大変で、焦りました。

コペンハーゲン中央駅外観
コペンハーゲン中央駅内観
コペンハーゲン中央駅内観

最初の滞在ホテルは、コペンハーゲン中央駅から徒歩5分。

モダンな北欧インテリアの素敵なホテル、「Comfort Hotel Vesterbroコンフォート ホテル ヴェスターブロ」
https://www.booking.com/hotel/dk/comfort-hotel-vesterbro.ja.html

ホテル内観
客室内
客室内バス、トイレ

ホテルから歩いてすぐの場所に、有名なチボリ公園がありました。
残念ながら、4月からの開園ということで、入ることはできませんでした。
また次回のお楽しみとしておきます。

コペンハーゲン駅からホテル、ホテル周辺散策を動画にしています。
    ↓  ↓  ↓


ストロイエ~ニューハウンへ

世界初の歩行者天国であり世界最大の歩行者天国と言われるストロイエは、コペンハーゲンでは欠かせない観光スポットです。

「ストロイエ」はデンマーク語で「歩くこと」を意味し、コペンハーゲン市庁舎前広場からコンゲンスニュートー広場まで、歩いて20分ほどの通りを「ストロイエ通り」と呼びます。

高級ブランドショップや老舗デパートのイルムス、ロイヤルコペンハーゲン、レストラン、カフェなどが立ち並んでいますので、ひとりでブラブラと散策していても飽きません。

通りにはユニクロの店舗があったり、イルムスの中には無印が入っていました。

動画をまわすのが必至で、写真はあまりとれていません。

市庁舎

コンゲンスニュートーの先に見えてくるのが、「ニューハウン」、カラフルな建物が立ち並ぶ、有名な観光スポットです。

かの有名な童話作家「アンデルセン」が住んでいた街でもあります。

ニューハウンとは「新たな港」という意味で、1600年代に国王クリスチャン5世により建設された小さな港。

カラフルな建物はレストランが多く、テラス席が店前に並んでいます。

私が訪れたのは3月で、日本の1月ほどの気温、天気もどんよりしていて寒かったです。

ストロイエからニューハウンまでの動画です!
    ↓ ↓ ↓


クリスチャンボー城ぶらり散策

クリスチャンボー城(Christiansborg Palace)は、デンマークの首都コペンハーゲンのスロッツホルメン島にある壮麗な宮殿、 運河に囲まれたスロッツホルメン島にあります。

2度の大火事で修復が度々行われ、バロック様式、新古典主義建築、ネオバロック様式の3つの建築様式が混在した独特の装飾美となっています。

現在は主にデンマーク女王の謁見など王室の公式行事や政府の迎賓館として使用され、内部に国会、最高裁判所、内閣府があり、デンマークの司法、立法、行政の3部門が集まる重要な場所となっています。

クリスチャンボー城は一般公開されており、豪華な内装や当時のデンマーク王室の暮らしを見学できます。


ノアポートの美しい街並み

次の滞在先は、コペンハーゲン中央駅から電車で2駅のノアポート。
この街並みを歩いてみたくて選びました。

滞在ホテルは、駅から徒歩8分の「Kong Arthur/ホテルコングアーサー」を選びました。

コングアーサー(コペンハーゲン/デンマーク

こちらは落ち着いた北欧インテリアの素敵なホテルです

ホテルから歩いて5分ほどのところにラーメン屋さんがあることを知り、行ってみました。

「SLURP RAMEN JOINT]という名前の店で、思っていたイメージとは違いお洒落な雰囲気です。

入ってみると大盛況!

日本人が作っているのかと思いきや、違いました。

出てきた醤油ラーメンの味は絶品!3000円ほどのお値段でしたが、デンマークでのラーメンを満喫しました。

ノアポートの街の動画です
   ↓ ↓ ↓


おわりに~年齢は関係ない

もっとたくさんの場所をまわる予定でしたが、行けなかったところは、また次回のお楽しみとしておきます。

一人旅ですので事前の情報収集は念入りにしました。

どんなに念入りに調べていても、これどうしたらいいの?という状況はどうしてもあります。

頼る人がいない命がけとも言える状況では、意識が研ぎ澄まされ、情報を素早くキャッチする能力が高まり、英語も不思議とスッと耳に入り、自然と英語が出てきます。

実は、通常のルーティーンの仕事では、物覚えに脳の退化を感じていました。

でも、年齢は関係ない・・・

そのことが実体験として感じられたことが、今回の旅の一番の収穫です(^^)/

40代、50代、60代、70代と、肉体の年齢は重なっていきますが、魂の年齢は無限大。

やろう!と心の底から決心することで、潜在的な可能性が花開きます。

年齢は関係なくです(^^♪

今回の旅は、幸福度No.2のデンマークの人々の暮らしを理解する旅には至りませんでしたが、次回はもう少し踏み込んだ旅にしたいと思っています。



おまけ情報 クリスチャニア自治区

コペンハーゲンに、「クリスチャニア」というヒッピーの街として知られる自治区があり、850人ほどが暮らしています。

政府と対立した歴史はあるものの、現在は政府から土地を買取り、政府から独立したルールを持ち、住民はデンマークへ税金を収めず、クリスチャニアに収めます。

有名なのは、大麻が販売されていること。もちろんデンマークの法律は大麻販売は違法です。

派手なアートの建物と、大麻と、幸せの国デンマークのイメージがどう考えても合いません。

しかし、情報によると、

中毒性が低い大麻売買を合法化することで、マフィアなどに流れていたお金の流れをクリアにでき、大麻による税収によってその収益をハードドラック撲滅に利用するのが目的で、それも、心地よく暮らすためにどうするべきかを考えた上での結論なのだそうです。

デンマーク人は多様性を受け入れる国民性ということでしょうか。

今回は興味はあっても、さすがに一人旅では足踏みしてしまいましたが、次回は訪れてみたい場所の一つです。

おまけ情報 ヤンテの掟

デンマークに古くから根づいているヤンテの掟は、もともとデンマーク出身の作家アクセル・サンデモーセがオスロ移住後に書いたノルウェー語小説『逃亡者はおのが轍を横切る』に登場する架空の戒法です。

1.自分がひとかどの人物であると思ってはいけない
2.自分が我々と同等であると思ってはいけない
3.自分が我々より賢明と思ってはいけない
4.自分が我々より優れているという想像を起こしてはいけない
5.自分が我々より多くを知っていると思ってはいけない
6.自分が我々を超える者であると思ってはいけない
7.自分が何事かをなすに値すると思ってはいけない
8.我々を笑ってはいけない
9.誰かが自分のことを顧みてくれると思ってはいけない
10.我々に何かを教えることができると思ってはいけない

Wikipedia

謙虚な心と平等の精神を育むものという捉え方と、「出る杭は打たれる」ことに繋がるという批判との両面が存在しているようです。

ヤンテの掟に威圧感を感じるという声や、また女王マグレーデ2世が、

ヤンテの掟をひっくり返して、こう言いましょう。「自分が何者でもないなどと思うべきではない! 私たちは自らの価値を信じ、デンマーク人としても自分が何かしらの重きをなしていることを信じるべきである」と— Margrethe Ⅱ

という、「ヤンテの掟」を積極的なメッセージに転換するよう声明を発したことから、「ヤンテの掟」をポジティヴに転換した9箇条の改訂版を作成する者も現れているようです。

1.あなた以外の我々があなたのことを信頼していると知らなければならない。
2.少なくとも4、5人の、あなたに近しい人々が生きているのは、完全にあなたのおかげであることに気づかなければならない。
3.我々に必要な善良で尊いものがあなたの内にあることを、我々が知っているものと心得なければならない。
4.あなたが人間らしい能力に恵まれていて、我々がそれを正当に評価していることを知らなければならない。
5.自分は取るに足らない無価値で寂しい人間なのだと感じ、出来損ないのような思いになるとはどのようなものなのかを、あなた以外の我々がわかっているということを知らなければならない。
6.自分が我々とともにあるということを知らなければならない。
7.我々にはあなたにしてあげたいことがたくさんあるのだということを知っていなければならない。
8.あなた自身の生活と我々の社会の存続はあなたの貢献如何に負うところ大であると信じなければならない。
9.我々、すなわちあなたと私は、ともにさまざまなことを成し遂げることができる。

Wikipedia


おまけ コペンハーゲンおススメ情報

中央駅付近 københavn hovedbanegård 
【観光と買い物】
・Amalienborg アマリンボー(女王の自宅)
・Ny Carlsberg Glyptotek ニュカースバーギュートチー(美術館)
・læderstræde レーアストレーユ (サイドストリートが面白い)
・Peter Beier ピータベイヤ (高級チョコ)
・Georg Jensen ギオエンセン (銀製品)
・ロイヤルコペンハーゲン

【食事】
・Lagkagehuset ラオケーフスッツ (パン屋 チェーン店)
・Conditori La Glace (ヨーロッパカフェ)
・SKt.Peders Bageri サントペヤースベヤリ(個人の有名なパン屋)

ノアポート駅付近 nørreport st
・Rundetarn ゴンツォー (ラウンドタワー)
・SMK-Statens Museum for Kunst (美術館)
・Danish national gallery
・Kongens Have コンゲンスヘレ(公園)
・Rosenborg ローゼンボー (お城)
・TorvehallerneKBH ツォーレヘネ (オーガニックの店)肉野菜が買える

スーパーマーケット
・Irma イヤマ
・Føtex フーテックス
・Super Brugsen ブローセン
・Knickly
・Blika
・Super Best
・Netto ネットゥ
・Aldi
・Rema1000 リマトアセン

パンの種類
・frosnapper
・tebirkes ティビアケス
・kringle クリンゲ
・spandauer スパンダウワー

Smorrebrod スノアボー オープンサンド
・rugbrod ゴルボー(パン)
・kartofler カッツォーフラ(じゃがいも)
・reje ガーヤ(えび)

Pølsevogn プルセボン ホットドッグ


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