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立春・インモラグ 春のサバト

2014年。私はここにいた。
アイルランド。そして、アイルランドでも最も西の
さいはての地、コノハト地方へ。
その「さいはて」の言葉に惹かれ、行ってみたくなった。


ゴールウェイ大聖堂


コロンブスが立ち寄ったというニコラス教会


さいはての地。「地獄行きかコノハトか」という言葉が残る場所。

なんでそんなところへ行きたかったのか。とにかく、心が動いたからだ。

ケルト文化を調べていくうちに、衝動が大きくなって、とうとう行ってしまったというわけだが、今でも強く記憶に刻まれている。

行ったのは5月だが、ヨーロッパでは5月は暑くて外も歩けないこともあった。しかし、ここは違った。この年は?なのか、長野県在住で寒さは慣れているはずなのに、涼しいを超えて、寒かった。
しかも、風が非常に強く、途中でパーカーを探しに行ったくらいだった。
結局は買わずに済ませたが、迷うくらい寒さを感じる日があったのだ。


荒涼とした美しさコマネラ地方 バスからの眺め

ゴールウェイから、客全員がフランス人のバスツアーに参加。
当然、言葉は何もわからず(笑)
運転手の説明もわからず、それでも充分楽しめたので大満足だった。


カイルモア修道院


アイルランドは北海道より面積は小さい。約8割くらいらしい。
人口も同じくらいだとか。
北海道は行ったことが無いのでわからないが、
目に映る景色は、どこまでも果てしなく広大さを感じる。

イニュシュモア島で

さいはての、さいはて。アラン諸島の中のイニシュモア島へも船で
渡った。宿泊した宿で、チェックインの時にパンフレットを見つけ、
船のチケットが買えると知って、予約。宿泊できる宿も見つけた。
アラン諸島の中でも最大の島だが、人口は900人ほど。
ほとんどが観光業である。
この2000年からのコロナで、島はどうなっていたのだろうか。
もう復活していることを願う。。

ケルトの人々が島に渡ってきたのは紀元前5世紀頃らしい。
すでに先住民族が築いた環状城塞が残されていたという。


ドン・エンガスの断崖へ


ドン・エンガスの断崖

ゴールウェイからは、クノックという町にもバスで行ってみた。
現地で調べて、マリア様がご出現したという教会へ行ってみたくなったからだ。バスステーションで聞くと、バスで30分くらいだっただろうか。
英語が話せない私だが、なんとか通じたようでチケットを買うことが出来た。本当に着くのか正直ドキドキだった。。。

クノックはゲール語(アイルランド語)で、丘という意味だそうだ。
20世紀にはルルドやファティマと並んでヨーロッパにおける聖母マリアゆかりの地として多くの巡礼者を集めることになったと。現在でも毎年150万人もの巡礼者がこの地を訪れるらしい。空港も出来てしまうほど、巡礼地として有名らしいが、私は信徒ではないし、あまり情報が無かった。
よく見つけたなと思う。今はネットでたくさん情報がある。

私が行った日は、数名が教会へ来ていた。
静かに静かに、マリア様の存在を確かめるように
座って、じっと前を見る者。目を閉じて感じる者。
祈りをささげる者、皆それぞれだった。

聖水が汲めるところもあり、ボトルに汲んでホテルに帰った。

Knock Shrine

この年の海外編は中身が濃すぎて。。
(オランダのアムステルダムでゴッホ美術館も行ったし、ドイツへも行ってからのアイルランド!) アイルランドからまたドイツへ戻るという計画だったので、帰国後に頭を整理するのにずいぶん時間もかかったと思う。
ちゃんとした旅日記を書いていない。

今日、なぜアイルランドのことを書く気になったのか。
暦では立春であり、ケルトを思い出したから。

2月2日前後は、四大サバとのインモラグという祭典である。
この時期は一年が胎動し、大地母神の腹の中で春の胎児がうごめくとき
とされている。

「立春」とは、二十四節気のひとつ。「立」という漢字は中国語で「はじまる」ことを指し、立春は「春のはじまり」という意味である。
立春とインモラグは意味合いがおなじだろう。

いわば、春の訪れ。
節目には変わらないが、鬼を追い出す文化は無い。
恵方巻などの特別な食べ物もない。
春を受け入れ、愛でる。
ケーキとワインで祝う。

そして、

めでたい日には、ダンスを心おきなく踊る。
祝いのダンス。
本来ならば、火を囲い踊りたいところだけど。

そんなことを考えていたら、もう日をまたいでしまった。

夜中は精霊が活発になる時間。
そろそろ寝ましょう^^

インモラグおめでとう!
世の中も、人々も、動き出し、活発になっていくことでしょう。
豊かさの収穫に向けて、私も頑張りたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

愛と感謝をこめて

Lisa Love 💓



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