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クラフトビールの「夢」と「そろばん」 第4話

2023年3月20日(月)

桜が咲きましたね。
我らの地元にはお花見で超有名な「井の頭公園」があって、
OGAを立ち上げる前に営んでいた「beer bar Drunk Bat (ドランク バット)」の時代には、お客さんと一緒にそりゃとてもとても盛大にお花見したなあ。
穴蔵みたいなビアバーを飛び出して、みんなで桜の木の下で飲みまくる。
桜なんて見ちゃいなくって、花見を口実に集まってクラフトビール三昧🍻
今年、ひさしぶりにやりますか!?
お花見ピークは今週末かな。
「三鷹ペールエール」の季節限定桜ラベルもおかげさまで好評発売中。
桜ラベル片手にお花見してもらえたら、うれしいです🌸

(なぜかメイン画像がアップできない💦)

店舗では桜パッケージのビールに合うスイーツにも出会えるよ

さて、OEMの話の続きです。(前の話は第3話に)

第4話

ビール造りの第一歩、OEMの可能性


クラフトビールを作りたい人は大勢いらっしゃって、年間を通じてたくさんの相談を受けます。メールや書面のやりとりを経て、実際に打ち合わせの段階になり、僕から醸造についてのさまざまなハードルを伝えます。
すると9割の人が「イメージしていたビール造りと違う」と断念されます。
その理由、大きなハードルは「量」です。 

作りたいと思う人のイメージする量は、30本から50本でまずお試しで作ってその後に200本くらい醸造する…… そのくらいのイメージなんです。
 次のハードルは、価格とスケジュール。この3つが要因で断念されます。

量は、1オーダー =1タンク= 300リットル=800本(1本330ml)です。
賞味期限は3ヶ月。800本を2回に分けて納品します。
販売免許なければノベルティーで配ってください
販売免許で販売するのであれば、酒屋から注文もらったら酒屋さんに一括で納品します

オリジナルグッズでTシャツやバッグを作るのとはまったく違って、賞味期限もあるし、冷蔵保存しなければならない。販売するにしても酒類の販売免許が必要だし、免許がなければノベルティーで配布となる。
 
しかし、800本を売り切った場合、利益はしっかりでます。
実は以前は僕のところで販売代行をして手数料をもらっていたんです。
でもそうするとオーダーした人の売り上げにならない。せっかく醸造しても利益なくて商売にはならないって、やりがいがないというか、辛いこと。
道楽だったら別だけど、ビールに夢をかけるのであれば、人任せではなく、大変だけどリスクを背負って、自分のビールを自分で広めて、飲んでもらえるよろこびを感じてもらいたい。
でないと、オリジナルでやる価値がなくなると僕は思うんです。

OEMって、作りたい人にとっても、ブルワリーにとっても、すごくハードルが高いことなんです。今、日本に660ほどのブルワリーがあって、そのうちOEMを手がけているのは、約20ブルワリー。この数からしても、OEMがいかに大変か想像できるでしょう。

それでも僕たちは毎月、全体の3割をOEMのために稼働しています。当然、その3割も僕たちのオリジナルを醸造した方が利益になる。でもあえて、OEMをやっていきたいと考えています。

なんでやるかって?

僕のビール造りの第一歩がOEMだったからです。

OEMで最初に造ったオリジナルビールです。

2016年。オリジナルのビールを造りたくて造りたくて、OEMに対応してくれるところを探しまくった。当時はOEMやるって公表しているブルワリーなんてなかった。やっと探し当てて、僕のわがままに耳を傾けてくれて、造ってもらえることになった時、本当にうれしかった。あの感動を忘れてないし、造りたいって思う人(同志!)にぜひ体験してもらいたい。
だからOEMを大事にしているんです。
 
僕自身の体験を通して、OEMには可能性があるし、とてもいいコンテンツだと確信しています。
 
これを読んで、ビールを造りたくなった? いいですね〜🍻
本気で造ってみたい人と、一緒に仕事をしたいです。
 


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