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第3話 今を生きる

はじめに

英語のことわざに、
Never put off till tomorrow what you can do today. 
というのがあります
 
「今日できることは明日に延ばすな」

今日はこの言葉の意味を、少し考えてみたいと思います
では、さっそく…

第3話 今を生きる

私たちの人生は、言うまでもなく、生まれてから死ぬまでの時間です
過去から現在を経て、未来につながっている、ざっと80年間
(今では人生100年時代と言われて久しいですね)
この途方もない時間の長さ故に、現在というものの価値、大切さを
見失っていることがあります
 
もっとはっきり言いますと、
過去、現在、未来の3つは「同等ではない」ということです

私たちは、現在、しかも「今」という一瞬しか生きられません
その一瞬、一瞬の積み重ねが人生です
「人生をいかに生きるか」ということは、
突き詰めれば、今という一瞬、一瞬をいかに生きるか
ということだと思います
 
私たちは、過去に生きることはできない
過去に戻ってやりなおすことはできないのです
ならば、過ぎ去った過去を、過去の失敗を、
くよくよしてもしょうがないということでもあります
ただ、過去の失敗を糧に、今をよりよく生きることはできます
 
また、私たちは、未来に生きることもできません
もちろん、未来への夢や希望をもつことは、とても大切です
未来に「向かって」、「今を」生きることは大切ですが、
だからといって、未来を「あてにする」ことはできません

みんなを待ち受けているのは、
絶対に、確実にこうなる、という未来ばかりではないからです
逆に、未来への夢が絶たれたり、未来が見通せなかったりしたとしても、
だからといって、今をおろそかにしてはなりません

生きているのは「今」なのです
「今しかできない」のですから
 
それが「今日できることは明日に延ばすな」ということだと思います

少し視点を変えて考えてみます

みんながこれから歩んでいく未来は、
今という一瞬の積み重ねの先にあります
その点では、未来は現在の一部と考えることもできます
 
英語の動詞には、もともとの語形変化として、過去形はありますが、
未来形はありませんよね
未来のことを表したいときは、助動詞willの力を借りて表したりします
なぜだろう、と思っていた人も、いるのではないかと思います
 
未来のことでも、
確実に起こる事柄、予定として決まっている事柄は、
willやbe going toを使わずに、そのまま現在形や、現在進行形で
表してしまうこともあります
いずれにしても、英語の動詞には、
語形変化としての、未来形は、存在しないのです
 
スマップの「夜空のムコウ」という曲の中に、
「あの頃の未来に、僕らは立っているのかな…」という歌詞があります
幼い頃、あるいは、中学生の頃、思い描いていた未来に、
今、みなさんは、立っているでしょうか?
 
もう一度言います
みなさんがこれから歩んでいく未来は、
今という一瞬の積み重ねの先にあります

言い方を換えると、
今という一瞬をどう生きるかで、あなたの未来が変わります
過去は変えられない
でも、未来は、今をどう生きるかで決まります
 
やっていない自分を指摘されて、
「今やろうと思ったのに」と言い訳していませんか
「明日必ずやります」と先延ばしにしていませんか
 
Never put off till tomorrow what you can do today.
 
今日から始まる未来が、
みなさんにとって素晴らしい「今」の連続であることを願っています






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