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指導方針にこだわる前に。

自分の限界を決めてしまっていませんか?

こんにちは。
「ピアノ教室のちょうどいい」を考える、ラポールで人間関係をマネージメント!のはるよ★学びです。

指導者が保護者の問題で、SNSなどでよく目につく気がかりなことは、以下の2点です。

  • 指導者が自分の限界を決めてしまっている。

  • 満室の教室であっても、保護者の不満やモヤモヤを抱えている。

自分の指導方針というのは、指導者の向かいたい方向です。
指導者の幸せ、ですかね。
だからどうしても、自分が伝えることに重きを置きがちです。

だから指導者は、

  • 楽器は買う

  • 振替はできない

  • 発表会は出る

  • 練習はする

なんですよね。

でも実際は、生徒が入って、保護者が自分の方針に反した行動をすると、右往左往してしまいます。

レッスンよりも人間関係で困ってしまっていると、レッスンを軌道に乗せるどころじゃないんですよね。

すると指導者の掲げた指導方針が十分に発揮できないことになります。

・技術をつけるから必要なのに楽器を買わない
・事前に準備をしているレッスンなのに、欠席そして振替を要求
・発表の機会を大切になのに、欠席する
・より上達するためなのに、練習をしない

これらのことについて、指導者が「保護者と価値観が違う」と絶望したり、嘆いたり、憤慨したりしているのを見て私は思うのです。

問題は、指導者が困ってしまう状態が普遍的に続くことなんです。


指導者が困ってしまうと、
「ああ、また言ってきた」
「なぜこんなことがわからないの?」

という気持ちや、怒りや嘆きが沸き上がります。そして、自分の指導方針に合わない人を入れてしまったことを後悔します。

その結果、指導方針に合わない人はダメだと、入れる人を制限したり、規約を厳しくしてしまったりします。

ピアノ指導者はピアノ学習のプロ、とリフレームする。

保護者は指導者ほどの熱量はもっていません。そして保護者は指導者を困らせようとしているわけではないことに気づいてほしいのです。

指導者が、保護者に困ってしまうのではなく、保護者が困っていることを解決するのです。

保護者の問題解決は、ピアノ学習を長く続けるには大切なこと。
ピアノ指導者は、ピアノ学習のプロです。

だから、指導者が掲げている

  • ピアノレッスンのルール(振替)(練習)

  • 楽器を用意すること

  • 発表会に出ること

は、ピアノ学習にとても大切なことを知ってもらうのです。
でも、伝える前に大切なことは、

相手の心をオープンにしましょう。

ラポールは、保護者の心をオープンにする聴き方です。つまり、保護者のホンネを引き出すこと。

保護者が困っているのです。

「楽器を買うことの大切さ」
「1回のレッスンの考え方」
「発表会に出場する意味」
「練習の大切さ」

を伝える前に、保護者の気持ちや不安を聞きましょう。

そこでラポール登場です。

ラポールは、それ自体が目的ではない、関係性を円滑にするための手段であり、聴き方のスキルです。

ラポールは、保護者の感情を受け止める技術です。
ラポールは気持ちを受け止めるものなので、指導者の考えは伝えません。

ラポールは、他者受容であり、自己受容です。

・最終的には、自分の「すべき」を手放すきっかけになります。

スキルなので、練習すれば、だれでもできます。

ラポールを使い続けることによって五感で感じてやすくなります。とくに非言語は受け取りやすくなります。相手のことを聴き出す時には、まず受け取るのです。

ラポールを使い続けてきた私が言えることですが、ラポールで「自分のすべき」を感情的にならず眺めることができるようになりました。

聴くという行為には、非言語も含まれます。言葉そのものよりも、非言語を感じて、コミュニケーションするのです。

指導者が自分の言いたいことを持ってしまうと、保護者の非言語は見えなくなります。そして、自分が言いたいという非言語をもってしまい、ますます保護者の困ったは見えにくくなります。それが、将来の退会につながると考えたら、どうですか?

保護者は、困っているんです。

保護者は、自分の感情を、指導者が認めてくれた、わかってくれたと思えば、自分の希望通りにならなかったとしても、それを受け止められるのです。

だから、保護者が感情のモヤモヤをいつまでも抱えずに済む。
この先生についていこうと思える。そのような状態をつくっていきます。

保護者がそのように言ったのですか?

さて、保護者の一部の発言を聞いて、

「そういう考えをもっているからよくならないのよ!」と指導者が怒ってしまっているケースがあります。

保護者がそのように言ったのを聞いたのですか?

そうではないはずです。

そういうストーリーを、自分の思考で作っているのです。

もっと言うと、過去に起こった出来事に、そしてその感情に、反応しているのです。

保護者の価値観を知るには、保護者と話さないとわかりません。

  • 保護者の要求すること

  • 保護者が渋ること

  • 具体的に行動に表れないこと

は、保護者から問題解決のチャンスをいただけている状態です。

保護者や生徒の困ったを問題解決する、絶好のチャンスなんです。

だから、

・楽器を買わない
・振替の要求
・発表会に出たくない
・練習しない

これらの事柄に、指導者が困ってしまうのではなく
これらできない理由を、保護者の感情レベルから話してもらうことによってピアノを続けるための覚悟をもつためのプロセスと考えてほしいのです。

保護者と話さず、ただ

「練習してください」と言っても、練習はできないのは、他人は自分と違う価値観では動かないからです。

保護者を困った人にするのではなく、その問題をラポールで解決していきましょう。

そうすれば、ピアノ教室は変わります。

信頼関係というのは時間がかかると思われていらっしゃる方もいますが、ラポールはすぐに信頼関係がつくれるスキルです。

ラポールでお話しを聴いていきましょう。

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