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ギクシャクした保護者との関係にさようなら◆01.基本のラポール
ラポールは保護者と仲良しになるためではなく、保護者の考え方を理解するため
ラポールはフランス語で「橋をかける」という意味があります。
ラポールは、心が通じ合った状態になることであり、その過程でしっかりと信頼も育まれます。互いに警戒心しか持っていなければ、レッスンはうまく進んでいきません。
ピアノだけ教えていても、保護者が「この先生に」と思わなければ安心して子どもを預けてもらえません。
ラポールが形成できると、警戒心は解除できます。相手が自分に不利益をもたらす存在ではないと確信することにより、コミュニケーションは心理的に安全な状態で行われるようになります。その結果、お互いの言葉を素直に聞き入れやすくなるため、お互いにとって大きなメリットが生まれます。
自分の言葉は説得力が増しますし、保護者の言葉から良い影響を受けやすくなります。このようにして、指示や提案に対する無駄なハードルがなくなることで、滞っていたものが進展しやすくなります。
ラポールとは何なのか?
ラポールは、相手に信頼を与え、相手の意欲を引き出す聴き方のスキルです。スキルというと、何か冷たいもののように聞えますが、ラポールのやり方を学べば、誰でもできます。
そして、ラポールを使い続けていくと、相手の感情も、自分の感情も眺めることができるようになります。つまり腹が立ったり苛立ちを感じることが少なくなります。
なぜラポールを使うのか
保護者との関係がよくなり、保護者に悩むことがなくなったら、何をしますか?
先生がいま答えた回答をできるようになるのがラポールの効果です。ラポールが身に着けば、コミュニケーションに悩まなくなります。
保護者と安心してコミュニケーションが行える状態になったら、ピアノ指導に安心して取り組めますよね?
保護者は、必ずしもいつも相談をしてくれる人とは限りません。指導者と距離を置きたがる人も中にはいます。
でもそれら距離感を保ちながら、相手の心理的安全性を高めていきます。
ラポールは相手を変えない
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