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パートナーシップについて2:積極的「現状維持」

積極的「現状維持」を選択することに、した。

この10年以上、まともに話もしていないし、目もあわせない毎日が続いている。お互いの在宅勤務がはじまる前は、それこそ”ワンオペ”だったので、それでもよかったのだが、(まあ、よくはないが)、在宅勤務でお互いが家にいる時間が増えたのを機に、これは改善せねば、改善する機会だ!とひとり奮闘を重ねてきた。

しかし、相手あってのものである。

この10年積み重ねてきたものは大きく

「お前が嫌いだ。」「この関係は根が深い。」「くさいものにふたをしていく方がましだ。」「ほかの人と仲良く話しているのをみるとイライラする。」

かと思えば、

「俺は自己肯定感が低いんだ。」「仕事もうまくいっていない。」「〇〇ちゃんのパパが羨ましい。」

そして、

「俺だけが悪いといいたいのか。」「俺だってやっている!」

と、

過去思考。硬直マインドセット。

「今まではそうだったけど、これからどうしようか考えよう」と提案してもまったく聞き耳もたずである。

さすがの私も寂しい気持ちを毎日抱えながら、話かけたりしてみたものの、話し合いの際もまったくこちらをみようともしない。

何を考えているのかもわからない。

そういえば、この10年間、唯一心を開いて話しをしてくれたことがあったが、それは「お互いに忙しすぎる。完全に仮面夫婦だし、離婚しかないね。離婚という前に、一度、私が生活を変えるよ。仕事を辞めようと思う。」と提案したときだった。

その時だけは態度が軟化し「いや、仕事は続けていた方がいいと思うよ~」なんて話をしたんだっけ。

子供達のことが大事で、大好きなのはお互いに共通なのであるが、とにかくこの関係をよりよいものに改善するという気持ち/感情には至らないようである。

そういう姿をみると、「頼りないな」という気持ちになってしまう。

旦那に対して「頼りない」と思う気持ちは、決して心地よいものではない。また、「俺だけが悪いと思ってんのかよ!」と言われて「いや、私も悪いと思ってるし、なぜならば、、」なんて自分の反省点をつらつらと説明すると納得したようにうなずかれて、自己肯定感が下がる。

あなたといる時の私が一番好き

と歌ったのはドリカムだが、ほかの誰でもない、旦那といるときの私が一番嫌いだ。

そして、そんな関係を克服したい、そんな関係は克服せねば、と思い悩み、行動をしていたのだが、、、

「ツレうつ」の奥さんて本当に凄いですよね。

(「ツレがうつになりまして。」細川貂々著)

「俺はダメだ。俺だけじゃない、お前もダメだ。お前がダメだ。俺たちは何も変わらない。今まで変わらなかったんだから、これからだって同じだ。」という相手に対して立ち向かうのは、なかなか…、パワーがいる。

アサーションでいうところの

「I"m not OK、You are not OK」だ。

否定し続けられている。

私ってなんてコミュニケーションが下手なんだろう、と、その度にいやな気持ちになってきた。

カウンセラーに相談すれば、「子供達がかわいそう」と、私がかわるように示唆された。

友人に相談すれば「話し合いしなよ~」と励ましてくれた。

「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ。」は自己改革の常套句。

みんな「すぐ」に解決策を提示してくれる。

自分にとってよりも子供達に悪影響が出たらと思うと、私もネットを読みあさっては仲直りの方法や、もしくは、離婚、について考えていた。

(どこをみたって、夫婦仲が悪いことが子供によい影響を与えるなんて記事は全く見当たらない。)

*****

でも、もう、すぐに答えを出さなくても、いいや…。

まわりの夫婦みたいに、仲良くなれるようにと努力してきたけれど、仲良くなれないなら、その度に「離婚」という文字がちらついていたけれど。

仲良くなれなくてもいいや。

離婚しなくてもいいや。

浮気や不倫があるわけでも、ギャンブルや借金があるわけでも、嫁姑問題とか、何か、目に見える大きな問題があったわけでも、あるわけでもない。

もしあるとすれば、会話をする暇もないくらいに忙しすぎたのと、コミュニケーションが下手同士の2人、ということくらいだろうか。おそらく二人ともHSPだと思う。

なので、断れないのだ。

なぜ、旦那も私も忙しいのか。

「断れない」のである。

HSPの気質のひとつとして、周りに気を遣いすぎて断れないとあるが、まさにそれ。私はそれに気づいてからは断るように、近づかないようにしており、それによってかなり余裕が生まれたと思う。

しかし、HSPに過去思考&硬直マインドセットがあわさわった旦那はまだそれさえも改善する気がない、いや、改善出来ないと考えているようである。

平日も遅くまで働いているのに、なぜ休日も忙しいのか。

パパ友さんに誘われたサッカーのコーチを土曜も日曜も朝から夕方までしているからだ。

(サッカーなんてしたこともないし、好きでもないし、本当はやりたくない、と、息子のいないところで漏らしている。そんなだから、コーチとはいってもコーチ陣の中では下っ端の扱いだ。)

でも、私には旦那は変えられない。

*****

今があって、明日があって、結論は、出るときには出る。

夫婦の問題って本当に繊細で何が正解かわからない。

自分の両親はとても仲がよい姿しか見せてくれていないから、私もそうなれるっと無意識に思っていたけれど、もしかしたら裏で何かなかったとも限らない。

近しい友達の中にも離婚している人、再婚している人、何度も繰り返している人…そんな人たちは特別だってどこかで思っていた。

離婚していない、「結婚している」という状態だけをみると、まるでうまくいっているようだけど、いやいや、一番近しい人とのコミュニケーションがうまくとれない。

でも、ちょっと、積極的に「そのままにしておく」ということを選択してみよう。ちょっと、時間に任せてみよう。

幸か不幸か、不仲になる程に、夫婦仲に集中出来ない程に、目の前にやるべきことは沢山ある。


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