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子供のためのオルセー美術館(14)ヘビのひとりごと/ルソー・ヘビはなんびき?

小さいお子様向け ヘビの数を数えます。

あしたの8月31日は満月まんげつ🌕 エデンのもり満月まんげつよる なにかがうごいている


わたしは
エデンのもりにすむ いきものだ

ヘビともよばれるらしい


なかまがいくつもいるのが
わかるか

このふえのおと
きこえるか

しっぽのさきまでふるえるような
はらのうろこにまで しみるおと

きけば このからだは
もとめてうごくぞ


たいなら さあ さがしてごらん
そらのひかるまあるいものが まだ あとひとつある

やみになるまえに

Henri Rousseau, dit Le Douanier
Laval 1844 - Paris 1910 
La Charmeuse de serpents 1907
Huile sur toile
アンリ・ルソー 
蛇使いの女 1907 

きょうは なんか こわかったー
ヘビはみつかった?

ヘビ🐍はなんびきいるかな


こたえ


5ひき



ラヴァルの質素な家庭に生まれたアンリ・ルソーは、独学の画家だった。長い間税関でパリに入る品物をチェックしていたため、友人の詩人アルフレッド・ジャリーから「ドゥアニエ(税関職員)」というあだ名をつけられた。40歳で絵を描き始めたルソーは、ジャン=レオン・ジェロームやウィリアム・ブグローの作品を見て規範を学ぼうとした。
しかし、ルソーは自分のルールにのみ従い、アカデミズムの滑らかな絵画を特異で夢のような言語に変えた。自分の芸術の独創性を強く意識しながらも、彼自身の言葉を借りれば「粘り強い努力」によって獲得した、見かけの素朴さを保とうと努めた。彼の作品で際立っているのは、一度習得した作風の一貫性である。アンリ・ルソーの特異性は、19世紀と20世紀の岐路に立つ美術史上、最も興味深いケースのひとつである。
遠近法の制約から解き放たれ、写実的な絵画言語を用いて心象を転写することで、この画家は、ヴァロットン、ドラン、マティス、ドローネー、ピカソといった多くの芸術家たちが新しい作風を開発する際の基礎となる作品群を生み出した。

     musée d’orsay 


お読みいただきありがとうございました。
満月のエデンの森では、どこからか笛の音が鳴り響き おぞましい獣たちがうねうねとうごめく夜です。
蛇以外にもどんな動物が出てきそうでしょう。
お子様と神秘の森の動物を想像なさってください。もしかしたらポケモンの小動物の名前をあげるかも?
明日は満月ですのでこの絵をご紹介しました。



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