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子供のためのオランジュリー美術館(6)ルソー/どう?みんなも変な絵だって思う?

ぼくにはこう見えるけどなあ。


ぼくはルソー

むかしはやすみの日だけに
をかいていたから

日曜画家にちようがかなあんて
おとなは わらったんだよ

みんながうんだ
なんか へんだって へただって
子どもみたいなだって!


いぬが大きすぎるって?

ぼくのすきないぬは大きく、だよ

木も ひくすぎるんじゃないの?って

だけど

っぱをてよ
いいでしょう?
植物園しょくぶつえん何度なんどったんだから

あおあおそら
アフリカのっぱ

みんなをかこんでるんだ

こんなふう

それに 

ねえ、てよ
およめさんは ふわっと
うかんでるみたいにえるでしょ

すごくない?

ふしぎってわれるの
すきだなあ
むかしむかしのみたいってわれるのも
いいじゃない


えっ?

みんなおなかおばかりだって?
ほんと?

でも ぼくには
こうえるけどなあ



みんなにだって こうえるでしょ

やっぱり



HENRI ROUSSEAI  アンリ・ルソー
LAVAL 1844 - PARIS 1910
La Noce 結婚式 1905
Salons des Indépendants de 1905 et 1911 Huile sur toile

一見したところ、これは結婚式の写真でポーズをとっている様子の絵である。しかし不思議なことに、花嫁は宙に浮いているように見える。花嫁のベールは祖母のドレスに重なっており、人物の重ね合わせが示唆する遠近感とは矛盾している。
これは培われたテクニックで画家の意図的な選択なのだ。ここでもまた、ルソーは現実の中に奇妙なものを導入して遊んでいる。白一色の花嫁は、まるで空間に宙吊りにされているかのように見え、大きすぎて描かれた犬は「ピエロ」のような役回りで、見ている者の反感を煽る。ルソーは、自らを空間パラドックスの達人だと主張している。
結婚式の参加者達は、小さすぎるありそうもない葉を茂らせた様式化された木々に縁取られ、空は無垢で強烈な青である。
アドルフ・バスラーは、「ルソーの絵は中世のフレスコ画に描かれた理想化された人物像や、古くからの巨匠たちの元絵を思い起こさせる」と言っている。

musée de l’orangerie

http://www.musee-orangerie.fr/fr/oeuvres/la-noce-196428

お読みいただきありがとうございました。
美術館でも子供達が足を止める人気のルソー、不思議な空気が流れます。
オルセー/オランジュリー美術館サイトの子供のための図工動画、
このルソーのスタイルで好きな写真を使ってカードを作ってみましょう!

TUTO - un air de famille/musée de l’orangerie 

Un air de famille

Dans ce drôle de portrait de famille Henri Rousseau met en scène un groupe de personnages serrés, raides et plats, qui semble collé dans un décor végétal en carton-pâte. A ton tour de créer un cadre original pour ta photo de famille. 
このおかしな家族達の結婚式の絵で、アンリ・ルソーは、植物の中で固まっているように見える貼り絵のような平坦なキャラクターたちを描いています。
次は、あなたの番です。家族の写真のオリジナルのフレームを作ってね。


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