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子供のためのオルセー美術館(37)これは何かな?/ゴーギャン(オルセー美術館新規購入作品)ドガとマネも

これはいったいなんのでしょう?



しろいテーブルには おいしそうなモモと


うしろにはむぎわらぼうしがみっ


このあかいまあるいものはなあに?


なんと!ひっくりかえった ぼうしでした。

ゴーギャンは こんなふうに 
ふつうではおもいつかないような ぼうしのうらがわをかきました。


その5年前ねんまえに ぼうし屋さんのをかいた ドガや


マネの


ゴーギャンのかいたぼうしは ちょっとちがっていて
なんかおもしろいね。


Paul Gauguin
Nature morte au chapeau rouge 1886
ポール・ゴーギャン
赤い帽子の静物

この静物画は、ゴーギャンが初めてポン=タアヴェンに滞在した時期に、彼の中で起こっていた変化を明らかにしている。
生き生きとした筆致は断片的にはまだ印象派のものだが、明るく対照的な色彩が強調され主題の奇抜さとその形が、象徴主義的な次元を与えている。
テーブルの上に置かれたひっくり返った帽子の形は、ゴーギャンが同時期に制作していた陶器のいくつかを彷彿とさせる。

Musée d’Orsay 

Edgar Degas (1834-1917)
Chez la modiste 1879-1886
The Art Institute of Chicago/オルセー美術館企画展マネ/ドガより
エドガー・ドガ
帽子屋で

Édouard Manet (1832-1883)
Chez la modiste 1881
Fine Arts Museums of San Francisco/オルセー美術館企画展マネ/ドガより
エドワール・マネ
帽子屋で

お読みいただきありがとうございました。
色鮮やかな赤い帽子の「裏側」を描くゴーギャン。その個性的な発想も色合いもゴーギャンならではです。ドガやマネが取り上げた主題を意識していたと言われています。
皆さんはどの帽子がお好き?

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