2020 中日ドラゴンズ 自分的指名したいリスト(ドラゴンズ、ドラフト候補現状分析編)

なんか春ドラフトと称して仮想ドラフトをやっている勢力がいるので、中日ファンの友人のせいで中日の事情にはそこそこ詳しくなってしまった私が指名したいと思う今年のドラフト指名リストをメモがてら書いておくことにしたい。ちなみにその友人とは大体ドラフトを見ながら酒を飲むような間柄になっている。念のため言っておくと、私は特定の球団を応援するというよりかは特定の自分が好きな選手を応援したいタイプである。先述しておくと、予想以上に長くなるので今回はプロチームと候補層それぞれの分析編とさせていただきたく思う。

ドラフト指名を語るには、チームの編成、実力評価、ドラフト候補の供給需要具合について語ることは当然必要なことだろう。 まず第一に現地点でのドラフト候補各年代の多寡について振り返ると以下のような印象を抱く。

高卒 投手 少 野手 少(外野に注目株多)
大卒 投手 多 野手 並(ポジションごとに散らばっている)
社卒 投手 並 野手 少(大卒時指名漏れなどが多い)

異論はあるかもしれないが、これが私の印象である。少ないところは需要過多による高値指名が見込まれるし、多いところは適正順位や一巡下もあり得る。高卒が投手野手揃って少ないのは「3年のセンバツ、夏地方大会、甲子園のスター組」が存在しないのが一因だろう。開催できるか見透しは立たないが、夏の地方大会甲子園次第では供給は増えると考えられる。

次に中日ドラゴンズの課題と戦力について見ていこうと思う。チームは2019年は5位だった。課題としてはローテを回せる投手不足、スタメン捕手、控え野手の層の薄さだろう。それぞれ見ていきたく思う。

ローテを回す投手不足については軽度の課題であると考える。現在ローテを一年間回してくれると考えてよいのは大野雄、柳、ロメロと3人である。梅津や小笠原、山本などローテを回す期待株はいるが、あくまで期待株であるため、現状としてはローテ谷間クラスと考えるのが妥当だといえる。さらに2019ドラフトでは岡野というまとまりがよい即戦力右腕先発候補を獲得した。ひとつ注文をつけるとするならば、大野雄がFA宣言し、移籍した際にローテ当確レベルの左腕が抜けることになるので、ローテを回せるような左腕が欲しいところである。小笠原1人にその大役を背負わすのは少し厳しく感じるのであるので、ローテを守れそうな纏まりよい左腕が1人は欲しいところである(注釈:2019ドラフトで橋本という左腕を獲得したが、私はリリーフ向きだと見ているが現場としては先発の意向の様であるため、おそらく現実のドラフトでは中日における左腕需要はそこまで高くないだろう)。

次にスタメン捕手についてだが、こちらは中位の課題と言えるだろう。スタメンクラスでシーズン通して固定出来てないのは捕手のみである。逆に言ってしまえば、それ以外のポジションはスタメンがほぼ固定出来ている素晴らしい状況である。2019ドラフトでは郡司という「打てる捕手」を獲得したが、ルーキーでは文句無しの活躍をしない限りおそらく競争となるだろう。競争は勤コーチのロッテ正捕手作り時代に関するインタビュー記事などを読むと3人ぐらいの併用体制になると予想される。現在の正捕手作りと平行してもう一代先の栄光を見据えて適切な候補がいれば高卒捕手を指名するのもアリ…かもしれない。

控えの層の薄さについては、重度よりの中度の課題だと思われる。というのも、スタメン組のケガ離脱時の代替選手が打力に欠けているような選手が多いのである。さらに、一軍の2番手の年齢層も外野を筆頭に高年齢であると考えられる。現レギュラーが高卒生え抜きにしても年数が経っていて、中堅組となっていて代打枠が「ここ一番で打つ印象がないベテラン」か「経験の浅いフレッシュなルーキー」かの2択を迫られている。私の少年時代の頃の立浪氏のような「代打の切り札」が不在なのである。とはいえ、これらの課題をドラフトで選手を獲得することによって解決するのは、打力に定評のある選手を取って
一軍の代打で活躍してもらうか、現レギュラー陣からレギュラーを即座に奪い取るような即戦力系スター選手でなければならないだろう。投手についてはリリーフ陣は助っ人組を中心に頑張っているように思う。守護神を成績でもって固定できればもう文句のつけようがないのだが。

最後に少しだけ年齢編成について触れようと思う。現在の中日は1,2軍トータルでは外野の高年齢化以外は極端な年齢編成はしていない。しかし、そこに大きな問題がある。一軍主力(スタメン控え)のみで見ても外野は高年齢化しているのだ。そして選手として活躍のピークに近い地点であるはずの選手層帯の 20台後半も今後数年に渡ってスタメンを固定できるかと言われれば、実績だけ見ると現地点では必ずしもYESとは言い難いのである。つまり、大島、平田といった選手がいなくなった後、外野は手薄になりかねないということである(若い世代に期待株の根尾、岡林といった選手はいるが、彼らもまだ原石の状態であり、現スタメン組がいなくなった後スタメン定着できるかは確証はできない)。

以上の課題や編成から考える優先順位としては

1,Bクラスを脱出するための即レギュラークラスの即戦力野手(可能ならば外野手あるいは捕手)
2 ,Bクラスを脱出するためのローテを一年間守れるような即戦力投手(可能ならば左腕)
3,Bクラスを脱出するための現在の一軍の代打枠、将来のスタメンで使えそうな打力に定評のある即戦力素材問わず野手(可能ならば外野手あるいは捕手)
4,将来ローテを担えるような素材投手(可能ならば左腕)

となるだろう。即戦力と素材という書き方をしたが、それぞれが大卒社卒と高卒を指しているわけではないことに留意してもらいたい。大卒社卒でもポテンシャル型の「素材候補」は存在するし、極めて稀だが、高卒の「即戦力候補」と評される候補も存在する。少し長くなってしまったので、次回に自分が指名したい2020ドラフト候補リストを列挙しようと思う。

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