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マスク依存症の日本

2020年に日本でもコロナ感染者が出て以来、コロナに感染しないため、他人に感染させないためとして、公共の場でのマスク着用が(事実上)義務化され、それからほぼ100%近い国民がマスクを着用するようになりました。

しかし、その当時はコロナ禍がまさか3年以上続くことは想像していなかったでしょう。

マスクをつけ続けることによるリスクに対して、ほとんどの人が何の知識もなかったと思います。以下の2020年の記事では、ずっとマスクし続けることによる健康面での弊害をまとめています。

  • 屋外でコロナ感染する確率は7000分の1という中国での論文

  • 自分で吐いた二酸化炭素を吸い込むことの悪影響

  • マスクし続ける方が感染しやすくなる

  • 口呼吸が多くなることの弊害

  • 不織布マスクに含まれる有害物質

2020年で分かっていたことをもとに、上記のような内容を書きましたが、それから2年近く経っても、いまだに道行くほとんどの人が30度超えの猛暑日だというのにマスクを付けっぱなしという状況が継続していますね。
正直、ここまでは想像できませんでした。

▼マスク着用は感染対策でなく「常識」となった

2022年に入って世界的にコロナ対策が緩和される方向にすすむ中、日本でも周りとじゅうぶんな距離が取れる場合や、会話しない場合にはマスク着用が必要ないと言われるようになってきました。
特に、夏場は熱中症を予防するため、屋外ではマスクを外すことも推奨されるようになっています。

ところが、マスクで顔を隠すことに慣れすぎて、「今後も外したくない」と考える人が9割近くに上るという調査結果があります。

Job総研が708人の社会人男女を対象に実施した「2022年 脱マスクに関する意識調査」によると、「今後もマスク着用を継続したい」と回答した人は、87.3%を占めている。

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その理由として、以下のような点が挙げられています。

  • 既にファッションとして定着しているため、今後も着用の文化は継続しそう

  • 着用はやめたいがすでにマナー化している

  • 非着用は周りの目が気になってしまうので現実的に着用は心理的義務になっている

マスクを外したいけど周りの目が気になっているという意見もある上で、マスクをしていない人に対する意見も調査されています。

マスクをしていない人の印象について「関わりたくない」(36.5%)、「不快に感じる」(25.6%)と答えた人が全体の62.1%を占めている。

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3年近くに及ぶマスク生活を通して、いまや公共の場ではマスクを着用することが、(感染症予防というよりも)暗黙の「エチケット」もしくは「常識」となっているかのようですね。そして、マスクしていない人をネガティブに捉えるのは、その裏返しの感情とも言えそうです。

また、マスクをすれば以下のようなメリットがあるとの声もありました。

「周りから注目されたくない」(=外すと注目されてしまう)
「同調しておいた方が心理的なダメージが少ない」

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▼心理的安全を得るためのマスク

最近では、外出時には必ずマスクをつける生活を続けているため、マスク着用が緩和されても、「ノーマスクだと下着を着けていない」ような気分になるという声も聞こえるようになりました。

実際にコロナ禍が始まった後に出会った人の中には、素顔を見たことがない人もいるのではないでしょうか?そうしたマスク姿しか知らない相手には、素顔を見せることへの抵抗感が生まれても不思議ではありません。

さらに、自身の容姿にコンプレックスを感じていたり、過去に容姿について他人から指摘された経験があるような人は、「マスク依存症」を深刻化させる恐れがあると専門家は指摘します。

精神科医は、マスクに依存し続けると自分の顔が醜いと思い込んでしまう「醜形恐怖症」や、人との会話に極度な不安や恐怖を感じる「社交不安障害」といった心理的な病を引き起こす可能性があると警鐘を鳴らしている。

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こうしたマスク依存。実は、コロナ禍以前からその下地は出来上がっていたのではないか?との興味深い指摘もあります。

自己防衛としてのマスクとは、「人と話さずに済む」「顔にコンプレックスがある」といったような、外部からの刺激から身を守ろうとする心理です。

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スマートフォンやパソコンの普及によって、直接顔を合わせなくてもコミュニケーションが取れる時代になりました。
職種によっては人と話さなくても仕事ができるので、とりたてて面と向き合う必要性を感じない、あるいは顔を合わせてコミュニケーションを取りたくないという人が増えたのです。

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コロナ禍によってマスク着用が「ニューノーマル」になったことで、そういった人々の意識が表面化したとも言えるというのです。

一般的に、自己肯定感の低い人は周り人からの評価や反応に対して過敏になりがちですが、マスクは自分の存在を隠すツールとしても役立っているという視点です。

マスクで顔の半分を隠してしまえば、100%の自分をさらけ出さずに済む。それによって、他人と関わる中でのストレスを減らすだけでなく、他人に気を使わずに済むというメリットもあるのでしょう。(ある意味では、排他的もしくは無関心とも言えます)

▼社会的安全も得られる

上述のアンケートの中であった「同調しておいた方が心理的なダメージが少ない」というのは極めて日本人的な考えだと言えますが、その裏にはマスクを着けている人がノーマスクの人に否定的な意見を持っていたり、一時期「マスク警察」と化した人たちが暴力沙汰をふるったりしたことも要因になっていると思われます。

マスク着用は感染云々よりも、「周りから非難されない」ための対策になっているのではないか?医療・健康心理学を研究されている大阪大学大学院の平井准教授はそう指摘します。

自分も我慢しているのだから他人も我慢すべき。こうしたところがあると思います。自分は我慢という負担を払っているので、払っていない人をよくないとみなす。

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企業の感染対策においても、本当に合理的な効果があるかはどうでもよくなっていて、自分たちが(対策をしていないと言われる)攻撃対象になることを回避したい。それが今の全体の空気感ではないでしょうか。

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今となっては個人や企業が自分から変わることは難しいので、行政側がルールを変えたり、合理的な感染対策を伝えるしかないのではないでしょうか。

例えば、以下の事例は感染対策としては完全に間違っていることになります↓

屋外ではマスクをきっちりしているのに、飲食店に入ったら外して普通に談笑する姿が日常的にみられることです。飲食店での談笑の方が感染リスクが高いはずなのに、誰も違和感を覚えていません。

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人目がある屋外はマスクしていないとNG。ところが、飲食店に入ればみんながマスクを外して飲み食いしているからOK、という同調圧力バイアスが働いているわけです(笑)

現在では、厚生労働省の指針でも、他者と身体的距離(2m以上を目安)が確保できない中で会話を行う以外は屋外でのマスク着用は必要ないとなっており、むしろ談笑して飛沫を飛ばしまくりの飲食の席の方がはるかに危険な「設定」のはずなんです。

厚生労働省ホームページより

真剣に感染症対策をするならば、給食で黙食させられている子供たちではなく、大人が黙食なりマスク飲食なりをしなければならない。

でも、そうなっていないのはなぜでしょう・・・?

もし本当にコロナがWHOにパンデミック宣言させるほどの病気ならば、マスク飲食なんてバカげたことを言ってる場合じゃないんですよ。

以下の記事では米CDC(疾病対策予防センター)が発表したデータを引用して、コロナの実際の致死率について書いていますので、ご一読いただけると嬉しいです。(※2020年当時の話なので、オミクロン株が出現してきた最近はさらに致死率は低下しています。)

▼マスクをしていれば責任回避できる

コロナ禍が始まって以来、毎日のようにマスコミに登場してはコロナに感染する恐怖と不安を煽り続けてきた「コロナ専門家」。社会に制限を加えるきっかけを作ってきた彼らですが、欧米をはじめ世界各国でコロナ規制が撤廃されてきてからはいささかフェードアウト気味です。

「テレビでマスク着用は不要です、と言ってくれたらスッキリするのに」

「マスクをしないで自分が陽性になったら、責任を問われるかもしれない。形だけでもマスクをしないと」


「ワクチンを打たないで陽性になったら責任問題。打って陽性なら免責」

出典

これは医師の大和田さんが患者の方から聞いた言葉だそうですが、これらを読んで感じるのは以下の点です。

  • 自分で考えない

  • 指示されないとやらない

  • 指示されるとそのままやりつづける

これは自分の頭で考え、責任を引き受けた上で行動することを避ける日本人全般に見られるマインドも少なからず関係しているように思いますね。

人間は本来、自由な存在です。本人の体のことは本人が自由に選択して暮らしていくべきだと思います。けれども、日本では「指導者に責任を持ってもらって、言われたことを守り、周りの目を気にして生きていく」という風潮が強すぎるように思います。

出典

大和田さんの言葉をそのまま借りれば、「マスクが責任回避のための道具に成り下がっている」ようです。

▼子供たちへの影響は甚大

このように、社会のほとんどの人間がみんなマスクをしている環境が長く続くことでもっとも影響を受けるのは、子供たちだというのが分かってきました。

特に赤ちゃん〜幼児の段階では、周りの人々がみんなマスクをしている状態だと、無意識のうちに行っていた以下の経験が失われる、もしくは著しく少なくなってしまいました。

  • 人の表情と感情を結びつける

  • 人の顔の違いを認識できなくなる

それによって、子供たちの言葉の発現と精神的な発達な損なわれたと教師が語っているアメリカの記事を紹介します。マスクの着用率が日本より終始低かったアメリカでの話なので、日本ではより深刻な問題になってくるかと思われます。

『コロナ禍のロックダウンにより、子どもたちの発話と精神発達が損なわれたと教師たちは言う』
対訳はindeepさんより

新型コロナの制限は、修復不可能な方法で子供たちの発達を傷つけたと教師たちが述べている。

通常、幼児期から高校生まで、子供たちは、顔の表情、社会的相互作用、新しい人々との会話、そして精神的に発達するための友情に依存している。

社会的相互作用を否定された子供たちは、このような精神的な成長をしない。

アメリカ政府が数ヶ月間、対面式の学校教育を閉鎖し、遊びの日程などの活動を取り締まり、家族に家にいるように命じたとき、それは子供たちを苦痛な孤立に陥らせた。

現在、アメリカ中の教師たちは、封鎖の世代は通常の年に育てられた子供たちより発達が遅れていると言う。年長の子供たちは友達が少なく、心の発達が遅い。最年少の子供たちの中には友達を作りたいという衝動をまったく感じない子もいるほどだ。

「最大の違いの 1つは、言語を話さない子供の数が増えたことです」と、アンサンブル・セラピー・サービスのバイリンガル音声言語学者・病理学者臨床フェローであるレイチェル・ガルシア氏は述べている。彼女はカリフォルニア州パームデザートで 1歳から 3歳の子供たちと一緒に働いている。

一人ぼっちで育つということ

COVID -19の封鎖が続き、ガルシア氏は 3歳以下の子供が話すことを学んでいないことに気づいた。

ほとんどの赤ちゃんたちは約 1歳で話し始める。しかし、封鎖世代の多くは幼児としての言葉さえ話していないと彼女は言う。

この問題は壊滅的な影響を及ぼしたとガルシア氏は語った。

平年では、話すことを学ぶのに苦労する子供は数人程度だった。しかし、パンデミックはこれらの数字が爆発的に増加するのを見た。

「私は 2歳と 3歳で言葉のない子供たちを非常にたくさん見ています」と彼女は言った。「これは、私の経験では、過去のどの年よりも多いです」

子供が、他の幼い子供たちと共に時間を過ごすことは、子供たちが話すことを学ぶのを助けます、と彼女は言った。

しかし、一部の封鎖された子供たちは、別の子供、または別の大人に会わずに何年も経っているとガルシアは言う。初めて他の人間に会うことは、彼ら子供を怖がらせることさえあるという。

ガルシアと初めて会ったある子供が、30分間泣き続けたと彼女は言う。

「その子は私と一緒に部屋に入った後、恐れて 30分泣き叫びながら過ごしました」と彼女は言う。

「その子はこう叫びました『お母さんではない人がここにいる!』」

「私は、これらの子供たちを治療することを通して、文字通り、彼ら子供たちは、この 2、3年の間、ママとパパしか見たことがないことに気づきました」と彼女は言った。「2、3年の間、子供たちが交流したのは親だけなのです」

封鎖されていた子供たちは、ずっと孤独で(※ 孤独が当たり前だったので)、孤独の意味を知らない、とガルシアは言う。

会話も教育もない

研究者たちによると、このような発達の遅れは長期的な影響を及ぼす。2歳時点の子供の語彙能力は、学校に通うときの成功を予測し、それがその後の人生の成功を予測する。

孤立していない子供たちでさえ、学習の大きな障害に直面していた。子供たちは、似たような音を区別し、異なる表情を認識することを学ぶ必要があるが、マスクはこれらの両方の能力獲得を困難にした。

マスクは大人の顔の表現を隠す。それにより、子供たちは大人の言葉の意味をあまり理解していない。

教育基金財団による最近の調査によると、57校のうち 55校が、子供たちのコミュニケーションと言語発達について「懸念している」または「非常に懸念している」と述べている。

学校はまた、個人的、社会的、感情的、そして識字能力について懸念していると述べた。

封鎖による被害が生涯を通じてアメリカの最年少の子供たちにどのような影響を与えるかを知るのはまだ時期尚早であることは事実だ。しかし、何人の教師たちによると、封鎖は同じようにアメリカ中の年長の子供たちに影響を及ぼした。

小学 2年生から高校生まで、子供たちは発達的に 2年ほど遅れているように見える、と何人かの教師がエポックタイムズに語った。

この措置には、学問的学習と社会的発展の両方が含まれる。そして、ベテランの教師たちでさえ、子供たちが 2年分に進むことを助けるのに苦労しているという。

(対訳はここまで)
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日本でのマスク社会はそろそろ2年半を迎えるわけで、この時期に赤ちゃん〜 2、3歳を過ごした子供たちは、その多くが父親や母親といった親族以外の人間の顔を認識する経験を失っている可能性があるとも言えます。さらに、人の感情を読み解く能力も持っていないかも知れない。

もし、マスク社会がこのまま続いた場合は、彼らがその能力を得ることはできないかも知れない。(6Gで脳に直接ダウンロードできるようにできるようになるかも知れませんが)

その点から、なんとなく底知れぬ不安を感じずにいられないです。人を人とは思わない最初の世代が誕生してしまったのではないかと。

▼どうすれば脱マスクできるのか

最近では「ニューノーマル」「新しい生活様式」という言葉もあまり聞かなくなりましたが、私たちはコロナ前の社会に戻るべきだと思っています。

コロナ対策を続けて、他人をバイ菌のようにみなしてソーシャル・ディスタンスをとることは、コロナのような致死リスクが低い病気への対策としては明らかに異常なのです。

ある意味、この2年以上のあいだ、絶え間なく感染症の恐怖が唱えられ続けた結果として、社会全体が洗脳状態に陥ってしまったと言ってもいいのではないでしょうか。

他人と距離を置き続けることは、当然ですが男女の出会いの場も少なくなることを意味し、少子化を進めることにつながります。

実際に、2021年の出生率は6年連続で低下し、出生数も過去最少を更新してしまいました。

さらに悪いことに、未来の社会を担うべき子供たちの自殺も、コロナ禍で増えてしまっているのだそうです。

小・中・高校生の自殺は2020年過去最多で499人です。ついで2021年が473人と2番目に多い結果となっています。過去ワースト1、2がこの2年です。

出典

新しい感染の波が来るたび、「コロナ専門家」がショッキングな感染予測を垂れ流し、緊急事態宣言だのまん防だのを使って、ひたすらに社会を萎縮させ続けてきた。しかし、コロナの実態は中国・武漢で「人がバタバタ倒れて死ぬ」ような死病とはほど遠いものです。

国内ではあまり報道されないことですが、例えば以下のシンガポールでの感染状況のレポートを踏まえると、感染者の99.8%が無症状または軽症というのが現実です。

この2年半で分かったのは、ゼロコロナを目指す専門家に言われるまま従っているだけでは、社会も経済も壊されていくばかりということです。

そろそろ自分で調べて、考えて、行動するタイミングが来ているのではないでしょうか。

そのためにできる第一歩はとてもシンプル。
「自主性を取り戻して、必要ない場所ではマスクを外す」です。

まずは大人たちがちょっと勇気を出して、マスクを外してみる。
鼻マスクから→顎マスク→そして素顔へ、でもいい。
ひとりひとりの行動が社会を動かすきっかけになるはずです。

最後に、世界有数の資産家で国際政治にも深く関わるロスチャイルド家の現当主ジェイコブ・ロスチャイルドが語ったとされる話が興味深かったので紹介したいと思います。

もちろん、マスクはウイルスには全く役に立たない。しかし大事なことは、トップダウンの命令に対する服従と適合なのだ。

政府の命令に従って「全員」が着用する。これが重要なのだ。

それは、全員を「均一(uniform)」にする制服のようなものだ。一体感、順応性、服従性、そして何よりも「平等性」を植え付けるのだ。

出典

▼関連ツイート

上記で紹介したロスチャイルド卿の言葉とコンセプトが同じところにビックリしました。。。


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