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「皆がしてるから...」 着けてるマスクの悪影響

コロナ禍が始まって1年以上が経過し、今では「マスク」を新型コロナウィルスから身を守る、という役割としてではなく、儀式的に「みんながしているから自分も着けているから」「人目が気になるから」着けている方も相当数いるのではないでしょうか?

コロナのパンデミックを宣言したWHO(世界保健機関)は2020年6月に「健康な人が着用しても感染を予防できる根拠がない」としていたマスク着用に関する指針を、「感染が広がっている地域の公共の場でのマスク着用を推奨する」と発表しましたが、以下のように注意書きも添えています。

マスク着用は総合的予防対策の一環であり、それ自体でコロナを防ぎうるものではありません。
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また、米疾病対策センター(CDC)は人と接触する時にはマスクをつけるべきとの見解を示すと同時に、以下のようにも言及しています。

ただし常時着用する必要はなく、1人で車を運転したり、人の少ない道を歩いたりジョギングしたりする場合は「着けなくても安全だろう」としている。
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▼7千例のコロナ感染者のうち、屋外感染は「1件」という調査

屋外での感染の可能性について、日本のマスコミでは報じられていませんが2020年4月に中国・東南大学の研究者が発表した論文ではこのような内容が示されていました↓

必要最低限の記録がある7,324例のコロナ感染者のうち、屋外で感染したのは、武漢から帰った人と1月25日に屋外で話していた27歳の男性が2月1日に発症した1件のみ
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また、英「BMJ」誌(医師会誌)には、英セント・トーマス病院の医師の論文での、以下のような結論も導き出されています。

換気が不十分な屋内では、マスクを着用しても、長時間話すことは危険だが、屋外で少人数で話す場合、よほど大声を出さない限り、マスクなしでも安全
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この研究は、屋内外、滞在時間、換気の状態、会話のレベルおよびマスクの有無によってソーシャル・ディスタンスの効果がどの程度影響されるかを推定したものだそうです。

▼身を守るはずのマスクが逆の効果に?

日本でも、厚生労働省が十分な距離が確保できる時はマスクを外すよう呼び掛けています。

しかし、実際マスクを外すタイミングを見極めるのは難しいことも確か。だから、一日中付けっぱなしという人も多いのでしょうね。

マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
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実際、マスクを使用していて、息苦しさや気分が悪くなった人も多いのではないでしょうか?

呼気に含まれる二酸化炭素(炭酸ガス)がマスク内に溜まって、それを吸い込むことで起きる『高炭酸ガス血症』
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血中の二酸化炭素濃度が高くなり、これが重篤化すると呼吸困難や昏睡を引き起こします。血液が酸性になったために致死性不整脈を起こし、急死することすらあります
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これは、季節に関係なく、運動や負荷の高い作業をしている際にマスクを着用することに問題があるといいます。

運動している時はただでさえ酸素が欠乏しがち。それなのに、マスクで空気の吸入が抑えられてしまい、さらに二酸化炭素濃度の高い自分の呼気をまた吸い込んでしまうために、こうした障害が起きる可能性があると。

また、マスクを常時つけていることで、片頭痛や緊張型頭痛が悪化することを指摘する医者も・・・。
頭痛専門のクリニックでは、片頭痛の相談が増えているといいます。

「マスクが原因の『マスク頭痛』の可能性があります」
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「マスクをしていると自分の吐いた息をすぐに吸うことになる。二酸化炭素が多く、酸素が少ない空気を吸うことで、脳内の血管が拡張して頭痛が起こりやすくなります」
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▼さらに酷い症状を引き起こすことも

海外での医療従事者159人を対象にした研究でも、81%がマスクを着用で頭痛を発症したというレポートがありました。

虚弱な高齢者やCOPD、肺気腫、肺線維症などの肺疾患を持つ人々には、どのような種類のマスクを着用してもこうした危険性がある
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酸素濃度(低酸素症)の低下が免疫力の低下と関連していることです。 低酸素症はウイルス感染と闘うための主要な免疫細胞を抑制する。
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このため、コロナを含むあらゆる感染症に罹り、その感染の影響がより深刻になるのだといいます。

癌を患っている人は、特に癌が広がっている場合、酸素の少ない微小環境で癌が最もよく成長するため、長期にわたる低酸素症のリスクがさらに高まります。
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また、低酸素症はアテローム性動脈硬化症の重要な要素とも指摘されています。そのため、心血管(心臓発作)および脳血管(脳卒中)疾患を増加させる可能性もあります。

マスクを日常的に使用する場合は、別の危険も。呼吸器ウイルスに感染すると、呼吸のたびにウイルスの一部がマスクの中に排出されるのです。

マスク、特にフィットしたマスクをつけると、吐き出されたウイルスは外に逃げられなくなり、鼻腔に集中し、そこから嗅神経に入り、脳内に移動する。
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▼口呼吸が多くなることの弊害

また、もっと根本的な問題としては、マスクを着用していると口呼吸になりやすいというものがあります。そもそも、人間は鼻で呼吸をするのが基本なのですが、マスクをしていると、ついつい楽な口呼吸になってしまうのです。

上のNHK記事にもありますが、

口呼吸になると、頭がぼーっとしたり、口の中が乾燥してウイルスが入りやすくなったりと、さまざまなリスクがあります。
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では、なぜ「鼻から吸って口から吐く」鼻呼吸が大事なのか?

その答えを、一酸化窒素(NO)の研究で1998年にノーベル生理学・医学賞を受賞した科学者ルイ・J・イグナロ博士が提示しています。

イグナロ博士によれば、一酸化窒素が体内で働く仕組みは以下のようになります。

一酸化窒素は、体内のすべての臓器内にある動脈によって生成される気体分子であり、循環機能を調整する役割を持つ。一酸化窒素には、動脈を取り囲む筋細胞(平滑筋)を弛緩させる機能があり、これが血管の拡張を引き起こす
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こうした生理的作用の結果として、動脈内の血圧が低下する。拡張した動脈を通じて、すべての臓器への血流量が増加する
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鼻から息を吸うと、鼻粘膜で生成される一酸化窒素ガスも一緒に吸い込まれるます。これが肺に入ることで、気道が広がり、脳や全身へ酸素が供給が促されます。その結果、血管や筋組織をリラックスした状態にできるそうです。

また、イグナロ博士は、多くの一酸化窒素を肺に取り込むと、ウイルスや細菌による感染を予防することにもつながる可能性があるといいます。

博士は、肺の内部で一酸化窒素がコロナに及ぼす影響についての研究を進める中で、以下のように述べています。

「口を通して息を吸うと、一酸化窒素が生成されません。また、息を鼻を通して吐くことは、最も一酸化窒素を必要とする肺から一酸化窒素を出してしまうという意味で、無駄が大きいのです」
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さらに、一酸化窒素が生成されないことで、肺気腫*が引き起こされるというマウスでの実験結果を、琉球大の筒井教授を中心とした研究チームが発表。この研究は英科学誌「Nature」のサイエンティフィック・レポートにも掲載されています。

*肺気腫=肺の構造が破壊されて肺に空気がたまり、うまく息を吐けなくなって息切れをきたす病態。慢性気管支炎を伴うことが多く、慢性閉塞性肺疾患(COPD)とも呼ばれます。

筒井教授らはCOPD発症メカニズムの研究過程で一酸化窒素が影響していることを予想。一酸化窒素を合成する機能(一酸化窒素産生)を欠損させたマウスで、肺や肺機能にどのような影響が出るか検証した。
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結果、肺気腫患者に特徴的な病態を確認できたため、一酸化窒素産生障害が肺気腫発症の原因の一つであると明らかにした。
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マスクを着けていると、どうしても口呼吸が中心になりやすいですよね。その結果、マスクをしていない時に比べて、一酸化窒素の生成も不足してしまう可能性も大いに考えられます。

▼マスクに含まれる有害な化学物質

そして、最後は不織布マスクに関係する問題点です。
こちらはドイツでの研究なのですが、ドイツ・ハンブルク環境研究所の所長でクレードル・トゥ・クレードル(Cradle to Cradle / 完全循環型デザイン)環境基準の共同創設者ブラウンガート教授によると、不織布マスクを長期間着用すると、潜在的に危険な化学物質や有害なマイクロプラスチックが肺の奥深くに吸い込まれる可能性があるといいます。

特に、制限された化学物質とマイクロプラスチックの両方への曝露による肺への長期的な損傷のリスクが高い可能性のある児童や工場労働者、長距離のパイロットなどの長時間のマスクの着用は、それはおそらくコロナウイルスへの曝露の短期的なリスクを上回っていると考えられる。
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ブラウンガート教授はマスクをしている間の呼吸について、「私たちが口と鼻から吸入しているのは実際には有害廃棄物です」とまで言っています。

このブラウンガート教授という方、「Cradle to Cradle」直訳すると「ゆりかごからゆりかごへ」という意味を込めて、「地球というゆりかごから得た資源をごみとして墓場(=廃棄場)に捨てるのではなく、ごみを資源と捉え、ゆりかご(=地球)にもどし、完全に循環するかたちにしよう」とする考え方を提唱し始めた方なのだそうです。

この思想は、ここ数年で注目されるようになった「サーキュラーエコノミー(循環型経済」の原点となるアイデアとして、あらゆる製品やサービスや都市デザインを考える際に用いられているものです。

また、著名な繊維化学者のディーター・セドラク博士もブラウンガート教授の研究に賛同していますが、この二人がマスクの中に見つけた物質は以下のようなものでした。

・フルオロカーボン(炭素-フッ素結合を持つ有機化合物の総称)
・ホルムアルデヒド
・アニリン(発ガン性物質)
・光学増白剤
・パーフルオロカーボン(PFC)の架橋剤として使用される2-ブタノンオキシム(発ガン性物質)、ブロックジイソシアネートなどの化合物

こういった化学物質は、欧米では消費財に使用する際、その濃度が厳しく制限されているものなのです。

米国の科学者のグループは、すべてのフッ素系およびポリフッ素系物質(PFAS)を単一のクラスの化学物質として扱うことを求め、危険な毒物学的および環境毒物学的プロファイルのため、本質的でない用途には避けるべきであるとしている。
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ここで出てくるポリフッ素系物質(PFAS)の毒性については、以下の記事で解説しています↓

ブラウンガート教授も、セドラク博士も、そもそもマスクは臨床医などの特殊な目的のために、短期間着用して廃棄するように設計されていると主張します。

これらマスクは、「摩擦と湿気のある環境が繊維の摩耗を促進し、時間の経過と共に細菌のコロニー形成を促進する」ような、たとえば人のポケットの中に仕舞われたりするようなものとしては設計されていない。
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この摩耗は、ポリプロピレン繊維が機械的な摩耗から分解するときに小さなマイクロプラスチックの放出を引き起こす可能性があり、テストでは、ドイツの労災保険組合連合であるドイツ法定災害保険(DGUV)によって「危険な粉塵」として分類されたマイクロファイバーが脱落していくマスクがあることがわかった。
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マスクの健康への長期的な悪影響についての研究は、今のところ行われていませんが、化学物質の管理について世界的なアパレル会社・ブランドにもアドバイスする専門家は、これが将来的な訴訟問題につながる可能性があるとも言及しています。

人類史上、コロナ禍の期間ほど、人間が常時マスクしているような期間が存在したでしょうか?

このような長期間に渡るマスク生活は、すべての世代の健康に対して大きな影響を与えることになってきそうです。

特に、鼻呼吸をする能力が整っていないため口呼吸ばかりになっている上に、健康を守るはずのマスクから有害な物質を吸い込み続けている子供たちへの影響はとても気になります。

追記:この記事ではマスク着用が人体に悪影響を与える面にフォーカスしていますが、今後は以下のツイートのように、子供たちの社会的発達に関しての影響も表面化してくると想像しています。


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