「皆がしてるから...」 着けてるマスクの悪影響
コロナ禍が始まって1年以上が経過し、今では「マスク」を新型コロナウィルスから身を守る、という役割としてではなく、儀式的に「みんながしているから自分も着けているから」「人目が気になるから」着けている方も相当数いるのではないでしょうか?
コロナのパンデミックを宣言したWHO(世界保健機関)は2020年6月に「健康な人が着用しても感染を予防できる根拠がない」としていたマスク着用に関する指針を、「感染が広がっている地域の公共の場でのマスク着用を推奨する」と発表しましたが、以下のように注意書きも添えています。
また、米疾病対策センター(CDC)は人と接触する時にはマスクをつけるべきとの見解を示すと同時に、以下のようにも言及しています。
▼7千例のコロナ感染者のうち、屋外感染は「1件」という調査
屋外での感染の可能性について、日本のマスコミでは報じられていませんが2020年4月に中国・東南大学の研究者が発表した論文ではこのような内容が示されていました↓
また、英「BMJ」誌(医師会誌)には、英セント・トーマス病院の医師の論文での、以下のような結論も導き出されています。
この研究は、屋内外、滞在時間、換気の状態、会話のレベルおよびマスクの有無によってソーシャル・ディスタンスの効果がどの程度影響されるかを推定したものだそうです。
▼身を守るはずのマスクが逆の効果に?
日本でも、厚生労働省が十分な距離が確保できる時はマスクを外すよう呼び掛けています。
しかし、実際マスクを外すタイミングを見極めるのは難しいことも確か。だから、一日中付けっぱなしという人も多いのでしょうね。
実際、マスクを使用していて、息苦しさや気分が悪くなった人も多いのではないでしょうか?
これは、季節に関係なく、運動や負荷の高い作業をしている際にマスクを着用することに問題があるといいます。
運動している時はただでさえ酸素が欠乏しがち。それなのに、マスクで空気の吸入が抑えられてしまい、さらに二酸化炭素濃度の高い自分の呼気をまた吸い込んでしまうために、こうした障害が起きる可能性があると。
また、マスクを常時つけていることで、片頭痛や緊張型頭痛が悪化することを指摘する医者も・・・。
頭痛専門のクリニックでは、片頭痛の相談が増えているといいます。
▼さらに酷い症状を引き起こすことも
海外での医療従事者159人を対象にした研究でも、81%がマスクを着用で頭痛を発症したというレポートがありました。
このため、コロナを含むあらゆる感染症に罹り、その感染の影響がより深刻になるのだといいます。
また、低酸素症はアテローム性動脈硬化症の重要な要素とも指摘されています。そのため、心血管(心臓発作)および脳血管(脳卒中)疾患を増加させる可能性もあります。
マスクを日常的に使用する場合は、別の危険も。呼吸器ウイルスに感染すると、呼吸のたびにウイルスの一部がマスクの中に排出されるのです。
▼口呼吸が多くなることの弊害
また、もっと根本的な問題としては、マスクを着用していると口呼吸になりやすいというものがあります。そもそも、人間は鼻で呼吸をするのが基本なのですが、マスクをしていると、ついつい楽な口呼吸になってしまうのです。
上のNHK記事にもありますが、
では、なぜ「鼻から吸って口から吐く」鼻呼吸が大事なのか?
その答えを、一酸化窒素(NO)の研究で1998年にノーベル生理学・医学賞を受賞した科学者ルイ・J・イグナロ博士が提示しています。
イグナロ博士によれば、一酸化窒素が体内で働く仕組みは以下のようになります。
鼻から息を吸うと、鼻粘膜で生成される一酸化窒素ガスも一緒に吸い込まれるます。これが肺に入ることで、気道が広がり、脳や全身へ酸素が供給が促されます。その結果、血管や筋組織をリラックスした状態にできるそうです。
また、イグナロ博士は、多くの一酸化窒素を肺に取り込むと、ウイルスや細菌による感染を予防することにもつながる可能性があるといいます。
博士は、肺の内部で一酸化窒素がコロナに及ぼす影響についての研究を進める中で、以下のように述べています。
さらに、一酸化窒素が生成されないことで、肺気腫*が引き起こされるというマウスでの実験結果を、琉球大の筒井教授を中心とした研究チームが発表。この研究は英科学誌「Nature」のサイエンティフィック・レポートにも掲載されています。
*肺気腫=肺の構造が破壊されて肺に空気がたまり、うまく息を吐けなくなって息切れをきたす病態。慢性気管支炎を伴うことが多く、慢性閉塞性肺疾患(COPD)とも呼ばれます。
マスクを着けていると、どうしても口呼吸が中心になりやすいですよね。その結果、マスクをしていない時に比べて、一酸化窒素の生成も不足してしまう可能性も大いに考えられます。
▼マスクに含まれる有害な化学物質
そして、最後は不織布マスクに関係する問題点です。
こちらはドイツでの研究なのですが、ドイツ・ハンブルク環境研究所の所長でクレードル・トゥ・クレードル(Cradle to Cradle / 完全循環型デザイン)環境基準の共同創設者ブラウンガート教授によると、不織布マスクを長期間着用すると、潜在的に危険な化学物質や有害なマイクロプラスチックが肺の奥深くに吸い込まれる可能性があるといいます。
ブラウンガート教授はマスクをしている間の呼吸について、「私たちが口と鼻から吸入しているのは実際には有害廃棄物です」とまで言っています。
このブラウンガート教授という方、「Cradle to Cradle」直訳すると「ゆりかごからゆりかごへ」という意味を込めて、「地球というゆりかごから得た資源をごみとして墓場(=廃棄場)に捨てるのではなく、ごみを資源と捉え、ゆりかご(=地球)にもどし、完全に循環するかたちにしよう」とする考え方を提唱し始めた方なのだそうです。
この思想は、ここ数年で注目されるようになった「サーキュラーエコノミー(循環型経済」の原点となるアイデアとして、あらゆる製品やサービスや都市デザインを考える際に用いられているものです。
また、著名な繊維化学者のディーター・セドラク博士もブラウンガート教授の研究に賛同していますが、この二人がマスクの中に見つけた物質は以下のようなものでした。
・フルオロカーボン(炭素-フッ素結合を持つ有機化合物の総称)
・ホルムアルデヒド
・アニリン(発ガン性物質)
・光学増白剤
・パーフルオロカーボン(PFC)の架橋剤として使用される2-ブタノンオキシム(発ガン性物質)、ブロックジイソシアネートなどの化合物
こういった化学物質は、欧米では消費財に使用する際、その濃度が厳しく制限されているものなのです。
ここで出てくるポリフッ素系物質(PFAS)の毒性については、以下の記事で解説しています↓
ブラウンガート教授も、セドラク博士も、そもそもマスクは臨床医などの特殊な目的のために、短期間着用して廃棄するように設計されていると主張します。
マスクの健康への長期的な悪影響についての研究は、今のところ行われていませんが、化学物質の管理について世界的なアパレル会社・ブランドにもアドバイスする専門家は、これが将来的な訴訟問題につながる可能性があるとも言及しています。
人類史上、コロナ禍の期間ほど、人間が常時マスクしているような期間が存在したでしょうか?
このような長期間に渡るマスク生活は、すべての世代の健康に対して大きな影響を与えることになってきそうです。
特に、鼻呼吸をする能力が整っていないため口呼吸ばかりになっている上に、健康を守るはずのマスクから有害な物質を吸い込み続けている子供たちへの影響はとても気になります。
追記:この記事ではマスク着用が人体に悪影響を与える面にフォーカスしていますが、今後は以下のツイートのように、子供たちの社会的発達に関しての影響も表面化してくると想像しています。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます!
多くの人に読んでもらい、この情報を広めていただきたいので、基本すべての記事を【無料公開】にしております。
記事が気に入ったら、ぜひ【コーヒー代】程度のサポートをいただけると非常に嬉しいです!今後も、皆さんに役立つ記事を配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
記事が気に入ったら、ぜひ【コーヒー代】程度のサポートをいただけると非常に嬉しいです!今後も、皆さんに役立つ記事を配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。