見出し画像

映画「ザ・サークル」

2017年 監督:ジェームズ・ポンソルト、原作者:デイヴ・エガーズ、プロデューサー/主演:トム・ハンクス、主演:エマ・ワトソン

IT企業に就職した主人公メイ・ホランド(エマ・ワトソン)が、自社のSNSに私生活を公開した事によっておこる様々な問題を取り扱った作品。このSNS時代の現代にとっては決して映画の中の話だけではないなと思いました。主人公が私生活をSNSに公開する事に対しての抵抗感の無さが映画であっても少し不気味です。SNS上においての承認要求が高まるあまり、私生活を明らかにし、さらしてしまっている人達に似ています。日本でも、SNSにまつわる炎上事件として犯罪がニュースに上がる事がありますが、何事も行き過ぎると反発もパワーがあると思います。

02_ザサークル_主人公SNS透明化

アカウンタビリティー(説明責任)、善意の承認・シェア、他人との日常をSNSを通して共有する事は見ず知らずでありながら、さも知っている人のように感じますし、善意ばかりの関係性よりも、抑止力がない世界における人間の行動はより本能の赴くままになる気がします。さらにはSNSなどは全体の総意が個の意志を飲み込んでしまうバイアスがかかったりします。

そんな暴走しがちなSNSにて個々が意志を律してお互いを思いやる気持ちを持てたらニュースに上がるような事件はもう少し減る気がしてなりません。ネットリテラシーは、学校教育に取り入れるべきであり、早急な課題だと思います。

この記事が参加している募集

#最近の学び

182,321件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?