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安ベースは魅力がいっぱい

僕がベースを購入する際に念頭に置くことは
“どれだけコストパフォーマンスがいいか”
値段が高い楽器には理由があります。
職人の熟練の技が注ぎ込まれた一つの作品。
希少な木材を使用されている。
もちろんそういった楽器の素晴らしさは理解しているつもりです。

しかし、バンドマンは金がないのです。なけなしの金を集めて楽器を購入してる人が大半です。
ですがそれがロマンなのです。

東海楽器 Hard Puncher

僕が今回購入したのは東海楽器のHard Puncherという機種です。
1970年代後半から1980年代前半に生産されたものです。
この年代の日本製の楽器は中古市場でも10万円以下で購入できるだけでなく、かなり作りがしっかりしていて、手にしやすいビンテージ楽器と言っても過言ではありません。
しかしながらパーツが劣化していたり、木材のコンディションが良くない個体もあるので購入する際には注意してください(筆者は試奏が出来ない某ヤ〇オクで購入してます)
今でもHard Puncherは人気のベースで改造を施してくれた工房Pathの石川氏(表紙の写真左の男性)も月に1本ペースでリペアで受け取るそうです。
そんなベースを4万円で仕入れることが出来ましたが、音が出ない…
元々石川氏の手に掛けて最高な楽器に仕上げてもらう予定だったのですが、もう少し安く手に入れられたのでは…?

改造はアイデンティティ確立への近道

そんな安ベースをわざわざ改造するくらいなら高い楽器を予め買えばいいじゃん!!
その通りかもしれません。
でも改造を繰り返すと自分の好きな音、必要としてる音を知ることができます。
パーツをひとつ交換するだけでもシビアに変わる音に敏感になります。こだわりを持つことができます。こだわりすぎて終わりが見えなくなります。
これぞミュージシャンです、芸術家です。

改造内容

ここからタモリ倶楽部くらいマニアックな内容になります。
改造点を挙げましょう。
・ピックアップ交換(Fender Original Precision Bass Pickupsへ)
・ポット交換(CTS製の物へ)
・コンデンサー交換(ソ連製の物へ)
・配線材交換(クロスワイヤー製、アウトプットだけビンテージのコーニッシュ製の物へ)
・アウトプットジャック交換(スイッチクラフト製の物へ)

電装系は全て交換しました。
これじゃHard Puncherじゃなくなっちゃうんじゃないかと思いましたか?僕も思いました。
ですが東海楽器のいい所は木工の質がとても良いので個性は消えてません。
木工の悪いベースに電装系を変えても良くならないこともあるんです。

果たしてオトクなのか?

結果から、申しましょう。
“僕はオトクでした”
まず僕が購入した個体がかなりコンディションがよかったのでガリガリ君の当たりを当てたものだと思ってください。
正直いい個体に出会えるかって運なのですよ。
中古もビンテージも値段相応の力を発揮してくれるかと言ったらそうでは無いです。
(ヤ〇オクで仕入れた人間の言うセリフではないと思いますがw)
購入金額4万円+リペア代金2万5000円
合計6万5000円でした。
弾いて見た感覚としてはとても6万円台のベースとは思えません。音だけ聴いて20万円クラスのベースって言われても疑問を持ちません。
楽器は一期一会なのでいかにいい楽器とどこで巡り合えるかなんてわからないですよ。
なので僕は手に入れた楽器はとことん愛して、とことん手をかけてあげるようにしてます。そうすることでまたいい楽器に巡り合えるチャンスを呼び寄せられる気がするからです。

参考になりましたか?

#音楽 #楽器 #ベース #改造



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