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苔かカビか、それが問題だ

雑貨屋の陳列棚にちんまりと佇んでいた苔玉ちゃん。
「うちに来るかい?」と声をかけたのは、かれこれ3年前のこと。

おかげさまで、いまもぽつりぽつりと葉を増やしてくれております。

しかしある頃から、そこへ招かれざる客がやって来て、現在進行形で居座っておるのであります。

KABIです。


冬の間、水は控えめにあげていました。夏は苔玉部分がカラカラになったらたっぷりと水をやっていました。これで育て方は合っているはず。

なのに、いつどのタイミングで発生したのか?
(お世話を怠ったことは何度か…。※自白)

苔は湿気を好みます。
カビも湿気は大好物。
でも、自分が育てたいのは苔玉なのです。当然ながら。

私は苔玉が乾いてきた頃合いを見計らい、上部に生えたカビを苔共々チョキチョキはさみでカットしてゆきました。
せっかく育てた苔まで切るのは忍びなかったですが、仕方ありません。
対処法をネットで検索し、水で薄めたアルコールもおそるおそる表面に付けました。
これで枯れたらどうしようとビクビクしながら。

結果、苔も観葉植物も枯れませんでした!
ほ~やれほ~、ひと安心です。
が、しかし…

一THE  KABI  IS  BACK 一


六:「なぜだ?おぬし、死んだはずじゃ?」

K:「甘いんだよ、俺たちにゃ胞子ってのがあるんだ」

六:「胞子…?胞子って、ナウシカの…あれか?」

K:「ああ、ナウシカのやつだ。(違うよ?)俺たちのはとびきり根が深いんだぜ」

苔:「ロッタ…ちゃん…」

六:「苔玉ちゃん!しっかりして!くうっ…なんでこんなことにっ!?」

苔:「ロッタちゃん、もういいの。苔とカビは表裏一体なのよ」

K:「一心同体ともいうんだぜぃ」

六:「…そうはさせるか!かくなるうえは最後の手段…」

苔玉解体!


一 行く河の流れは絶えずして しかももとの苔にあらず

ダメだ。いまある苔をカビ諸とも捨て去って、新しく苔玉を作るなんて。3年間共に過ごした苔はどんな気持か?
そもそも自分に苔玉を作る技量も気概もない。

できない…私には、できない~(※ミュージカル『ウィキッド』より 劇団四季ver.)

これでは相討ちだ!


その頃、苔玉の上の観葉植物は…

観:「盛り上がってるところ恐縮ですが、わたしは現状維持でよろしいんでしょうか?」

六・苔・K:「とりあえず良し!」

かくして我々は、共生の道を歩むこととなったのであります。


姫さま、マスク~!



とりとめもない妄想劇におつき合いいただき、ありがとうございました🍀
健康を害する恐れがあるので、カビは直ちに取り除いたほうが良いですね☺️





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