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野生動物の訪れを予知してスピードを緩める夜【エッセイ】

六年前に引っ越してきた街は、畑に囲まれ、雑木林もある緑豊かな土地。市境を越えた周辺地域にも、似た風景が広がっております。

おかげで、実家のあるエリアでは見ることのできなかった種類の野鳥や野生動物に遭遇する確率が上がりました。


この街は大好きですが、住まいがあまりよろしくないので極力家にいたくない私。
とくに夜は外で過ごしたくて、国道を車でひた走る妖怪と化します。
一鬼夜行。
大人の家出です。
学生時代は真面目だったのに…反動かしら?(ご近所談)


🦔💨💨

さて、夜も深まると、昼間は安全な場所に身を潜めていた野生動物達が活動を始めます。夜行性のみなさんに仲間入りしたロッタは、たくさんの先輩方(野生動物)に遭遇するようになったのでした。

夜の運転中に出会った野生動物を列挙いたしますと…

・野ねずみ
・タヌキ
・ハクビシン
・アナグマ
・テン

なかなかの大きな道路から畑方向へと、猛スピードで駆け抜けたのが🦊キツネだったことも。

ムツゴロウ王国ウォッチャーで、ピーターラビットの絵本の影響もあってか?子どもの頃からキツネ、ウサギ、リス、あらいぐまラスカルに思い入れがあり、反応しまくるロッタ。

動物園で見たことはあるけれど、野生のキツネやウサギを目撃できた日にゃ、それはもう、大興奮なのです。

🦔🎶

そして、昨年の春には、人生で初めて野生のムササビに遭遇!
猫よりやや大きい哺乳類が、木をヒョイヒョイ駆け登り、ファーッと手足をひろげ滑空する姿。その真っ白いお腹を目の当たりにしたロッタは、アワアワ腰抜かす驚きようでした。

そのムササビ記念日から約10カ月後。
夜道をひとり運転していたときのこと。

予感がしたんです。

思えば、タヌキやハクビシン、テンのときにもそうでした。
何かがいる気配を感じるということではなく、気配はまだないけれど、今夜は何か出そうな予感がするぞという予知能力のようなものが働きました。

深夜の山道。大きな坂だし車も少ないのでついスピードが出てしまいがちですが、私は車のブレーキを踏みながらスピードを緩めて坂を下っていました。

すると、フロントガラスのほんの3メートル程先、左上から右下へと何かが横切ったのです!

大きさからしてカラス?鳥目なのに?いや、黒というより、ライトに照らされたそれは茶色かったぞ。

徐行しながらそれが止まった右側の柵の上を見やると、背中を丸めた猫くらいの大きさの哺乳類が。

飛ぶ(滑空)猫サイズの動物っていったら、もうアイツしかおれへんがな。(『鶴瓶の家族に乾杯』視聴後のため、ふいに出るエセ関西弁)

そうです。みんなで呼んでみましょう!せぇ~のっ!

ムーササービくーーーん!!!


忍者ハットリくんのムササビの術と、志村どうぶつ園の映像でしか観たことのなかったムササビの大ジャンプ(滑空)を、二度も……。


スピード緩めてて、本当によかった😹✨️

これからも安全運転で家出しようと決意を新たにした、ムササビナイト🌛だったのでした。

オチとらんがな。(再びのエセ鶴瓶師匠)

🦔💕


最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍀


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