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終わりの始まり

あの日見た景色は美しかったのだろうか。

21歳の冬、私は飛び降りた。
衝動的に5階からだったので高さが足りなかったのだろうか。生死を彷徨いはしたが、生き残った。

そんな今となっては後悔している話を残していこうと思う。

当時、私は21歳にして結婚していた。
精神が不安定だった私の至らなさもあるのだろうが、元旦那の攻撃性は日に日に増していった。

少しでも現実から逃れるために、毎日のようにオーバードーズをして誤魔化し続けていた。
少しずつ崩れていく日常の中でもがく自分が惨めで、いわゆる"死ぬ死ぬ詐欺"のようなことを何度も繰り返した。
地面を見下ろす写真や遺書のような長文で匂わせてもこの身体が柵をこえることはなかった。

あの冬の日までは。

ここから先は思うことも多く少し長くなるので、続きはまたの機会に。

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