シェア
みなもとはなえ
2020年4月19日 17:33
今年は窓越しに春が終わっていく。社屋の裏には地元で桜が有名な公園がある。晩冬から、桜はいつ咲くか、などと話していたのに、気づけばもうほとんど緑がかった木ばかりになっていた。いつもなら、家族と一緒に見ていたはずの桜だったが、今年は世の情勢とそれ以上に自分の心に余裕がないために、気づけなかった。毎夜、とぼとぼと公園を横切って駐車場へ行くまでの道すがら桜の木を認識していたはずだったが、夜桜とは言えない