Letter to ME

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あせも

小さなころからあせもがよくできる子どもだった。背中がいつもかゆくて、汗をかくたびにかゆくて、お風呂に入るとよくしみた。母には、お風呂にしっかりはいればあせもはよくなるんだ、と言われて、もともとお風呂が嫌いだったから、お風呂につかるという行為がもっと憎々しく思えた。お風呂につかるとまた汗をかいて、また背中がかゆい。いい加減にしろ、と思いながら、扇風機にあたっていた。寝汗もすごいから、といって、私が寝

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二度寝して昼頃に起きてくると外がひどく騒がしくて、道路を挟んで向かい側にある小学校から子供の歓声や大人の応援の声が、大きなざわめきとなって聞こえてくるのだった。次は、徒競走です、という声と聴き馴染みのある「ギャロップ」が流れて、ピストルの音が青い空に吸い込まれていった。夫はテレビゲームをしながら流れ聞こえてくる曲に合わせて鼻歌を歌う。びっくりするほど夏の気色が動いている。洗濯物を干しながら鼻のあた

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