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「Re:Re:Re:」、お花畑な初デート、最初の違和感

■ 前回の記事 ■


はじめに

元パートナー(Yくん)との生活の中で適応障害を発症。
休職からの復職、退職、離婚に至るまでの一連の記録を綴るシリーズです。

冒頭にリンクを貼ったのがその初回、出会い編です。
初めて書いてみて、感じたことが色々ありました。

長丁場になりそう!

一連の記録シリーズは、時系列で振り返っていくと、それなりのボリュームになる予感。
いずれサイトマップなるものも作成していくつもりです。

また、その他話題についても書いていく予定なので、ヘッダー画像の枠色でざっくり区別していきたいと思います。

  • 緑:一連の記録シリーズ

  • ピンク:趣味に関する話題

  • 黄色:自己紹介、その他雑感

文体について

書いてみて気づいたこと。

もう大丈夫、冷静に振り返れる…と思って書き始めたのですが、意外としんどかったです。気持ちが。

そんな中、ふと思い立って…
文体を「ですます調」から「である調」に変えてみました。
すると、そのしんどさが急に緩和されました。

なぜだろう?と考えました。

「ですます調」で書いているときは、当時の自分の感情に巻き込まれてしまっていました。苦しさを追体験してしまう。
これは、noteを始めた本意ではありません。

逆に、「である調」で書いているときは、当時の自分から距離を取る ことができた感覚がありました。
端的に言うと、客観的に書ける。

そんなわけで、一連の記録シリーズに関しては
回想部分(目次で「本編」としているパート)に限って、「である調」で書き進めることにしました。

言葉、文章って不思議だなと思った出来事です。

前置きが長くなりましたが…

Yくんと出会ったわたしは、徐々にその距離を縮めていきます。
しかし今思えば、交際に至る前から、彼の言動には違和感を覚えることがありました。
今日は、それらのエピソードについて記していきます。


本編

初めて飲みに行った日

マンガを貸すことを口実に、気になるYくんと社外で会うことに。
その日、初めて二人で飲みに行った場所は、カウンター前に生け簀のある海鮮居酒屋だった。

何を話したかは、よく覚えていない。
ただ一つ鮮明に覚えているのは、年齢についての話をしたことだ。

Yくんは、社歴としては3年後輩。
年齢差が少しだけ気になって、惹かれる気持ちにアクセルを踏み切れずにいた。
当時「アラサー」と呼ばれる領域に足を踏み入れていたわたし。
年齢は、デリケートな問題だったのである。

しかしこの日、実は同い年であることが発覚。
入社前の経歴が少々複雑だったようで、そのことを話してくれた。


唯一の懸念が晴れたわたしは

アクセルを踏む許可を自分に出した。

メールで距離を縮める日々

当時のコミュニケーションツールは、専らガラケーのメール。
返信を続けるほどに増えていく「Re:Re:Re:」は
交わした言葉や時間の積み重ねのようで、嬉しかった。

Yくんは、メールの返信がとにかく早かった。
それに呼応して、わたしも反応が早くなった。
気づけば、半分中毒のような状態だったと思う。
メール無精だった20代前半の自分からは、想像もつかないことだった。

どんなやり取りをしていたか、詳細には覚えていない。
ただ、たわいもない会話というよりは
互いの内面的な話を常にしていた記憶はある。

わたしは昔から、「自己開示」が苦手だった。
さらけ出したところで、人から理解されないことが多かったから…というのもある。
異性に対しては、特にその傾向が強かった。

でもYくんに対してはどういうわけか、自分の弱い部分をさらけ出すことができた。
そして、そんな自分の変化を喜ばしくも感じていた。

初デートのようなもの

メールで心の交流を深め続けてしばらく経ったある日、ついに彼からデートのお誘いを受けた。
近くにある水族館の招待券をもらったから、という話だった。

お互い好意を持っているのはほぼ確実だった。
恋愛において最も楽しくて仕方ない時期、そして久々のデート。
浮かれるなという方が無理な話である。

水族館の展示を見ながら、おしゃべりした。

一つ印象的だったのは、「冬のコートを購入する際にいくらまでなら払うか?」という質問。

金銭感覚は、一緒にやっていく上で大事な要素。
それを確認されている、と直感した。

恐る恐る、金額を答える。
彼の反応を見て、少なくとも「アウトではない」ことに安堵した。

最初の違和感

水族館を出た後、夕食をとることにした。
適当に入ったダイニングバーは、いかにもデート向きの洒落た店だった。

会話の流れで、仕事の話になった。
当時、Yくんは部署A、わたしは部署Bに所属。
大枠は同じ事業に携わっていたものの、一緒に仕事をする機会はなし。
業務の性質もかなり異なっていたので、お互いの仕事を理解できていたとも思えなかった。

そんな中、Yくんが「部署Bのやってる仕事って、意味あるんですか?」と突如言い出した。

…無駄な仕事、無意味な仕事を見つけて、改善するのは大事なことだ。
でも、彼の言葉の意図は、そういうところにはないようだった。

というのも当時、部署Bよりも部署Aの方が「社内的に地位が高い」風潮にあった。
出世できるかできないか、とか、そういうことである。

Yくんの問いかけに面食らったわたしは、慎重にその言葉の真意を探ろうとした。

しかしその結果わかったのは
Yくんは純粋に「部署Bの仕事を見下している」ということだった。
その仕事をしていたわたしに対して、面と向かってその言葉を発した
…という事実のオマケつきである。

今となっては、その後のモラハラぶりを想起させる出来事だと思う。
でも、久々の恋愛に頭お花畑だったわたしは
「Yくんは入社して日も浅いし、よくわかっていないだけに違いない」
と最大限の擁護をして

自分の中に芽生えた違和感に蓋をした。


おわりに

良く言われている言葉ですが…違和感って、裏切らないですよね。

当時のことを振り返っていると、さすがに記憶が薄れている部分が多いです。今のわたしにとっては良いことですが。

ただ、強烈に違和感を覚えたエピソードは鮮明に残っています。
次回も違和感エピソード、続きます。

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