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旧東海道ひとり旅_7【平塚宿】

東海道五十三次 7番目の宿場町は、平塚です。
江戸時代、この宿場に入るには『馬入ばにゅうの渡し』で相模川を渡りました。

平塚宿は、東西に約1.5㎞、ほぼ真っすぐに伸びています。
東端の『江戸方見附みつけ跡』には、明治初期の駐日イタリア公使が本国に持ち帰った写真を参考に復元された石垣が残り、
西端の『京方見附みつけ跡』まで来ると、標高168mの小さな山『高麗山こまやま』が見えます。

身長が168cmあったらどんなにいいだろう...と思いつつ、今回はガイドブックを参考に、
馬入ばにゅうの渡し
・江戸方見附みつけ
・京方見附みつけ
...を訪れることにしました。

これがかの有名な相模川!…多分
ちゃんと相模川だった
ぉお…!あれは…
ヘリコプターかっこいい!
桜…?
実は平塚を訪れたのは3月下旬のこと。
でも、もう葉桜だ…
これが桜ならばの話だが

馬入ばにゅうの渡し

やっと着いた
馬入ばにゅうの渡し跡』 石碑 拡大写真
馬入ばにゅうの渡し跡 』ちょっとした解説

馬入ばにゅうの渡し跡を後にし、江戸方見附みつけ跡を目指す...

ぁあ… 見るからに遠い…
階段。
アンドレアは上り切れないだろう。
まぁ、この時は降りたんだけどね
巣を見守る親ガラス

■江戸方見附みつけ

腹減ったなぁ… 焼肉食いてぇ
『江戸方見附みつけ』解説
イタリア公使が国に持ち帰った写真を参考に復元された石垣。
なんでこんなのわざわざ復元しようと思ったんだろう?

江戸方見附みつけ跡を後にし、京方見附みつけ跡を目指す...

「KO!」www

■京方見附みつけ

『京方見附みつけ跡』全貌
『京方見附みつけ跡』木の棒
『京方見附みつけ跡』解説

京方見附みつけ跡に着いたということで、辺りを見回すと...

ぉお、あれが高麗山こまやま

標高168mなだけあって、やっぱりかなり小さいな...
しかし、当時。次の大磯宿までは平坦な道であったものの、平塚の旅籠ではこの山を旅人に見せ、
「あの山を越えないと大磯へは行けないんすよ。ガチでキツいから今夜は絶対ここに泊まったほうがいいですって」と、引き止めたという。

背が低くてもブラフで箔をつければそれなりに見えるのか...?
でも、自分を山に例えると、高麗山こまやまより11mも低いんだけど、それでもいけるかな...?

...まぁいいや。
この連載では、"1記事につき、できる限り1首または1編の短歌かイタリア語の詩を詠む" というルールを設けていますので、ここで一編...

“Hai fatto queste gite da solo, ma non era così in realtà”
tu mi dici sorseggiando il tè
“ed è questa la verità:

il mio cuore era sempre con te.”
“Ma tu conosci bene il mio viaggio ideale:
visitare con te tutto il mondo mangiando bignè

Adesso basta con questo discorso mentale!
Io sarò lì da te prossimissimissimamente!
Dai, dai, amico mio, divertiamoci in un viaggio materiale!

Che razza di avventura ci aspetta realmente?
Scopriamolo insieme fisicamente!”

(日本語訳)
「君は一人で遠足に行ったけど、でも実はそうじゃないんだよ」
お前は紅茶をすすりながら言う。
「本当はね、
 
俺の心はいつも君と一緒だった」
「あのさぁ、お前は僕がどういう旅をしたいのか、よく分かってるだろ。
僕はね、シュークリームを食べながらお前と一緒に世界中を回りたいの。
 
精神論なんかうんざりなんだよ!
僕、もうすぐ、めちゃくちゃ近いうちにお前のところへ行くし。
なぁ、相棒。実質的な旅を楽しもうよ。
 
リアルではどんな冒険が待ってるかなぁ?
物理的に一緒に確かめよう!」


東海道五十三次 7番目の宿場町、平塚はここまで。
8番目の宿場町、大磯へ行くのはまだまだ先のこと...
次回は、イタリアのどこかの町へ行ってみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


参考図書
・ビジュアル版 鑑賞ガイド 地形がわかる 東海道五十三次 (大石学[監修]、朝日新聞出版)
・東海道中膝栗毛(上) (十返舎一九[作]・麻生磯次[校注]、岩波文庫)