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本の記録

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本を読んで覚えておきたいこと、感じたことのメモ ノージャンルで読みたい
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2023年2月の記事一覧

傲慢と善良/辻村深月

傲慢と善良/辻村深月

婚約者同士である架と真実の間に起こる複雑な出来事を描いた小説。
ミステリー小説と思って、読み始めたが恋愛?小説なのかなと思った。

人間は、傲慢な側面と善良な側面を持っている。この本を読みながら自分と照らし合わせても、それはよく理解できた。ただ、傲慢さは一方で、善良ともなり得るし、またその逆も然りで、表裏一体の関係と思うとなかなか辛い。途中で読んでてブルーになった。

最後の真実の選択には、後味悪

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オーパ!/開高健

オーパ!/開高健

ずっと読みたかった本。
日本の反対側のアマゾンのことが精密に描かれていて、なんだか近い存在のような気がした。

ドラドっていう魚を釣り上げたときの描写が特に好きだ。
長時間の格闘の末に、手にした大魚の喜びがひしひしと感じられた。

最後に心に残ったところ。

女のいない男たち/村上春樹

女のいない男たち/村上春樹

短編集。
特に、シェエラザードと木野の話が好きだった。

どの話も最後は余白を残した形で終わっていて、自分の経験をそこに当てはめていくことのかな。と読んでて思った。

木野さんのお店はどうなったのか、猫はどこへいってしまったのだろう。