【随想】ゆっくり読書

社会人になると
なかなか長い小説を読むことができなくなる
日々に押し流されて
あっという間に過ぎ去った時間に
ふと栞を開いても、はていったいどんな物語であったろうか
思い出すことができない
だから
毎日少しずつ読み進めるというのがいい
無理せず楽しめるゆっくり読書
サスペンスやミステリーのような
ページをめくる手が止まらなくなるような
そういうものではなく
10p読んでも特に大きな出来事があるわけではない
些細な日常の中に
筆者の視点が繊細に織り込まれ
どんどん読者の心に折り重なっていく
そんな小説
読み終わった後に、
一つの物語を堪能したというよりも
一人の人間を体験したと感じられたら
至高


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